【テアトル・フォクスコ】『ミッドナイト・イン・パリ』に見る、パリ流ドレスアップの流儀
2018/05/16(水)
> <

2/3

小悪魔的な魅力が炸裂のローウエストのフラッパードレス

映画の見どころは、なんといってもマリオン・コティヤール演じるアドリアナのフラッパースタイル。なかでも、終盤のクライマックスシーンで着用していたゴールドのイブニングウエアは、アドリアナのミステリアスで気高い美しさを、見事に引きだしたといえるセレクト。歩くたびに揺れる繊細やビジュー使いなど、品がありながらも遊び心も漂うドレスアップは今見ても新鮮です。1920年代らしく、ウエストをマークしない“ローウエスト”のフラッパーシルエットこそ、女性をコルセットから解放したと言われるココ・シャネルの背景も感じられて、観ていて楽しい。
 
そんなゴージャスなドレスアップと打って変わり、清楚な印象のデートスタイルも発見。セーヌ川沿いをギルと散歩するシーンでアドリアナが着ていたのは、白地に赤のラインが入ったセーラー風ワンピース。ソフトベージュのパンプスを合わせて、パリの石畳を歩く姿はなんとも可憐! ギルに惹かれ始めたともとれる、乙女心あふれる衣装選びは、アドリアナの心情も感じられて観ているこちらもドキドキ。

Illustration、text : foxco 

  • Blu-ray&DVD 共に¥3,990/角川書店

    『ミッドナイト・イン・パリ』(2012年)

    監督・脚本/ウディ・アレン
    出演/オーウェン・ウィルソン、マリオン・コティヤール、レイチェル・マクアダムス、キャシー・ベイツほか

  • 渡邉香織(foxco) /イラストレーター、モデル
     
    東京都出身。“foxco(フォクスコ)”の名前でイラストレーターとして活動。高校時代をカナダ、大学1年間をパリ第一大学(ソルボンヌ)芸術学部で過ごす。パリ留学中にイラストを描きはじめ、2016年冬から本格的にイラストレーターの仕事をスタート。外資系IT企業との副業で活動していたが、2017年6月に独立。ファッション誌へのイラストやブランドとのコラボレーション、テレビの生放送でも絵を描くなど、ジャンルを問わず幅広く活動中。
    https://www.instagram.com/foxco_kaori/

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へエディターズPICK一覧へ次の記事へ

ELLE PR STORIES

注目ブランドをもっと見る

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト