芸術の都、パリに思いを馳せて。現代と'20年代が交錯する小粋なストーリー
ハリウッドの売れっ子脚本家のギル(オーウェン ウィルソン)が、現代と1920年代のパリを行き来する、ユーモアあふれるストーリー展開がお気に入りの『ミッドナイト・イン・パリ』。ウディ アレン監督が初めて全編パリを舞台に撮影したロマンティック・コメディです。私が在籍していたソルボンヌ大学もストーリーに出てくるので、楽しかったパリに思いを馳せながら、1920年代のベル・エポック時代のファッションも存分に楽しめる作品。
映画の舞台となった1920年代は、第一次世界大戦後の好景気のなか、新しいファッションが大きく花開いた時代。黄金時代のパリに生きる芸術家たちのマドンナ、マリオン コティヤール演じるアドリアナのフラッパー・ファッションは、ミステリアスでグラム―ルな魅力が満載。主人公のギルは、レイチェル マクアダムス演じる美しいフィアンセがいながらも、そんなアドリアナの魅力にいつしか虜に……。そこで、今回はアドリアナの魅力を最大限に引き出した、ドレスアップの秘密を探ります。
Illustration、text : foxco
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『ミッドナイト・イン・パリ』(2012年)
監督・脚本/ウディ・アレン
出演/オーウェン・ウィルソン、マリオン・コティヤール、レイチェル・マクアダムス、キャシー・ベイツほか -
渡邉香織(foxco) /イラストレーター、モデル
東京都出身。“foxco(フォクスコ)”の名前でイラストレーターとして活動。高校時代をカナダ、大学1年間をパリ第一大学(ソルボンヌ)芸術学部で過ごす。パリ留学中にイラストを描きはじめ、2016年冬から本格的にイラストレーターの仕事をスタート。外資系IT企業との副業で活動していたが、2017年6月に独立。ファッション誌へのイラストやブランドとのコラボレーション、テレビの生放送でも絵を描くなど、ジャンルを問わず幅広く活動中。
https://www.instagram.com/foxco_kaori/