カリーヌ・ロワトフェルドにASK! “究極”のファッション質問
ファッション界において、絶大なる影響力をもつ、今世紀最大のファッショニスタ、カリーヌ・ロワトフェルド。モデルとしてキャリアをスタートさせ、その後スタイリスト、ファッションエディターとして数々のデザイナーやクリエイターと組んで伝説を作ってきた、まさにモード界のカリスマ。この度、60歳目前にして新たなプロジェクトに挑むカリーヌに密着したドキュメンタリー映画『マドモワゼルC~ファッションに愛されたミューズ~』が公開。そこで、エル・オンラインがカリーヌに独占インタビュー。究極のファッション誌『CR Fashion Book』(以下、『CR』)を創り出した彼女に、究極のファッション質問をぶつけてみました!
絶大な影響力を残してきたモード界での足跡
また、現在発売中のエル・ジャポン本誌では「輝くパワーウーマンたちのサクセスストーリー」という特集を組み、カリーヌのモード界での軌跡を負っている。
「『ヴォーグ』の編集長としての〝王冠”をはずしてからも、〝ヴォーグブルー(マタニティブルーにちなんだ彼女特有の表現)”はなかったわ。すぐに広告の仕事があったし、『CR』を立ち上げると同時に『マドモアゼルC』の撮影も始まった。すべてはひとつずつレンガを積み上げるように、自然に形になっていったの。〝自然”といっても常に100%満足を求めて。特に今はブログやインターネットで誰が何をしたかがすぐにあらわになる時代だから、ますます全力投球ね」
ところで『マドモアゼルC』では、天下のカリーヌ・ロワトフェルドが、カメラマンのチョイスを阻まれるという思いがけない困難にもさっそうと立ち向かう姿が描かれている。
「自由とは、同時にリスクを負うこと。今日ファッションにおいてまったく自由な立場は不可能ね。私はもしかしたら、独立して自由を守れる最後の人かもしれない。ある意味、ピュアなの。私の雑誌にもクライアントは必要だけど、欲しい広告、私の仕事をリスペクトしてくれるブランドしか入れてないわ。つまり、自分で選んだパートナー。この方針を貫く限り、好きでない服を撮る必要はない。これはファッションにおいて計り知れないリュクスだと思うわ」
インタビューの続きは発売中のエル・ジャポン7月号をチェック!>>
-
<プロフィール>
カリーヌ・ロワトフェルド/1954年、パリ生まれ。父はロシア人の映画プロデューサー。その美貌から、18歳のときにストリートでスカウトされ、モデルとしてのキャリアがスタート。ファッションへの強い関心から、スタイリストへ転身。20代でELLEのエディターに。トム・フォードと出会い、グッチやイヴ・サンローランのコンサルタントとして働いたあと、2001年にフランス版VOGUEの編集長に就任。“ポルノシック”というファッションスタイルを確立し、その才能が高く評価された。2011年に辞任した後、ハーパーズバザーのグローバル・ファッション・ディレクターに就任。30年連れ添ったパートナーとの間に娘と息子がいる。 -
<作品紹介>
『マドモアゼルC~ファッションに愛されたミューズ~』
自らの雑誌『CR』のプロジェクトを立ち上げ、制作する過程を追ったドキュメンタリー。撮影の裏側から、パーティ、プライベートまで素顔を映し出す。カール・ラガーフェルド、トム・フォード、ドラテラ・ヴェルサーチらモード界の重鎮たちとの交流など、ファッション好きなら見逃せない内容。
5月9日より、TOHOシネマズシャンテほかにて公開。 http://mademoiselle-movie.com/© 2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP
Interview&Text: Minako Norimatsu PHOTO:Gettyimages © 2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP