エディターズPICK 2014/5/8(木)
話題の自伝的ドキュメンタリーがいよいよ日本公開

カリーヌ・ロワトフェルドにASK! “究極”のファッション質問

ファッション界において、絶大なる影響力をもつ、今世紀最大のファッショニスタ、カリーヌ・ロワトフェルド。モデルとしてキャリアをスタートさせ、その後スタイリスト、ファッションエディターとして数々のデザイナーやクリエイターと組んで伝説を作ってきた、まさにモード界のカリスマ。この度、60歳目前にして新たなプロジェクトに挑むカリーヌに密着したドキュメンタリー映画『マドモワゼルC~ファッションに愛されたミューズ~』が公開。そこで、エル・オンラインがカリーヌに独占インタビュー。究極のファッション誌『CR Fashion Book』(以下、『CR』)を創り出した彼女に、究極のファッション質問をぶつけてみました!

パートナーのクリスチャン・レストワン(「エキプモン」創業者)の間に産まれた娘ジュリア(写真右)は、モデルやクリエイターとして活躍する33歳。2歳の娘のママ。

ファッション界は虚栄に満ちていると思う

 
―映画のなかで、娘のジュリアが出産して、おばあちゃんになっていましたね。ジュリアからおしゃれのアドバイスを求められることは?
 
カリーヌ:実はアドバイスを求められたことは一度もないの。でも私にインスパイアされたことはあるようだけど。
 
―女性のキャリアにおいて、良きパートナーは必要だと思いますか? 
 
カリーヌ:いい聞き役、そして本当のことを言ってくれる人、というのは確実に必要よ。私の場合は35年もの伴侶である夫ね。
 
―友達は、ファッション業界人よりも、それ以外のほうが多い?
 
カリーヌ:仕事上で息の合う親友はファッション界にたくさんいる。でも本当に頼れるのは家族だけだと思うわ。

さまざまな障害を乗り越えて創刊した『CR』。仕事がしたかったフォトグラファーのほとんどが、独占契約があり参加が難しいという困難に陥ったなか、快く表紙の撮影を引き受けた写真家のブルース・ウェーバーと。

―ズバリ聞きますが、ファッション界は虚栄に満ちていると思いますか?
 
カリーヌ:イエス。ネガティブな意味ではなく、冷静な意見として。仕事でのつきあいは、誰にとっても多かれ少なかれ利害関係を意味すると思うから。
 
―落ち込んだときに、立ち直る自分なりのTIPSがあったら教えて!
 
カリーヌ:音楽を聴くわ。落ち込んだときに限らず、音楽は毎日の元気の源。カニエ・ウエストからクラシック音楽、たとえばショパンやモーツァルト、オペラまでいろいろ聴くとやる気が出てくるの。
 
 
現在発売中のエルジャポン7月号では彼女の軌跡を徹底解剖!>>

  • <プロフィール>
    カリーヌ・ロワトフェルド/1954年、パリ生まれ。父はロシア人の映画プロデューサー。その美貌から、18歳のときにストリートでスカウトされ、モデルとしてのキャリアがスタート。ファッションへの強い関心から、スタイリストへ転身。20代でELLEのエディターに。トム・フォードと出会い、グッチやイヴ・サンローランのコンサルタントとして働いたあと、2001年にフランス版VOGUEの編集長に就任。“ポルノシック”というファッションスタイルを確立し、その才能が高く評価された。2011年に辞任した後、ハーパーズバザーのグローバル・ファッション・ディレクターに就任。30年連れ添ったパートナーとの間に娘と息子がいる。

  • <作品紹介>
    『マドモアゼルC~ファッションに愛されたミューズ~』
    自らの雑誌『CR』のプロジェクトを立ち上げ、制作する過程を追ったドキュメンタリー。撮影の裏側から、パーティ、プライベートまで素顔を映し出す。カール・ラガーフェルド、トム・フォード、ドラテラ・ヴェルサーチらモード界の重鎮たちとの交流など、ファッション好きなら見逃せない内容。
    5月9日より、TOHOシネマズシャンテほかにて公開。 http://mademoiselle-movie.com/ 

    © 2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

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Interview&Text: Minako Norimatsu  PHOTO:Gettyimages © 2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

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