今回のプレスツアーで発表された新カプセルコレクション“A Collection of Us”。「ベネトン」のシグネチャーであるニットを主役に、4回にわたって展開されるグローバルキャンペーン。まず初回は”タイムマシン”が登場！　伝統、テクニック、カラー、パフォーマンスを表現したムービーのストーリーは、バックグラウンドの異なる5世代の女性が、それぞれの境遇や思いを語る姿を映し出したドキュメンタリーフィルム。”情報を共有するだけで、世界の女性は人類のためにより良い未来を築くことができる”という哲学をもとに、新しいコレクションのニットが5人の顔色を華やかに彩っているのも印象的。

1960年代から2000年代まで、10年ごとのディケイドでセグメントされた”タイムマシン”の広告ビジュアル（2000年代はコラムをチェック）。ひとえにニットといえど、時代ごとに異なるカラーやシルエットで表現できるのが「ベネトン」の真骨頂。1960年代の幾何学模様のデザインは、「ベネトン」創設当初に本社と店舗をデザインした建築家、トビア・スカルパ氏へのオマージュだそう。いずれも世界数量限定でオンラインのみの販売で、レディスの他、メンズやキッズも展開。コレクションの一覧は特設サイトで。

続く12月には第二弾の“くるみ割り人形”（写真左上）がリリース。クラシックバレエからインスピレーションを受けたラインは、手の込んだニット製法と裁縫技術に、ロマンチックなデザインで表現。モード界でも人気のモチーフ、バレエダンサーをモデルにしたニットウェアの数々は、ホリデーシーズンに着こなしたいバリエーション。2016年2月発売予定の第三弾“カーニバル”（写真下）は、ヴェネツィアの仮面祭りがモチーフ。「ベネトン」らしいカラフルかつ鮮やかな色使いが弾けるラインナップは、グラフィカルなパターンの存在感がとびきり目を引く。ラストを飾る第四弾の“スポーツ”（写真右上）は2016年4月発売予定。日常的に使用できるカジュアルウェアと、着心地と実用性を兼ね揃えたスタイリッシュなスポーツウェアを提案。春の新生活にスタートしたいウェルネスライフをファッショナブルにサポートしてくれる心躍るデザインに。

そしてツアーのハイライトに全身「ベネトン」ルックで登場したのは、新しく就任したチーフ・プロダクトマーケティング・オフィサーのジョン・モランジェ氏。「私たちは今後もブランドのイメージを変えたいとは思っていません。これまで築いてきた誇りある『ベネトン』というブランドを、これからも新しい方法で広めていきます」と語る。
 
＞＞モランジェ氏が示唆する新しい方法とは？