2014/9/2(火)
【素材&ディテール編】2014-15秋冬TREND大図鑑
ファッションのシーズンレス化が加速するなか、シースルーやフリンジなどとかく春夏によく見られる素材やディテールを斬新に提案するメゾンが多数。一方、冬の定番素材であるレザーやファーはボリューム感や色、質感で技巧を凝らしたものが今年の主流に。
シャープなレザーはコンパクトサイズが命
ビッグムーブメントとなった60年代スタイルに欠かせない“レザー”が主役アイテムに昇格。野暮ったくなりがちなロングレザーアウターは、コンパクトなシルエットでサイズ感をコントロールして今年らしくアップデートするのが鍵だ。「サンローラン」では、ベロアのマイクロミニドレスの上にコンパクトなレザーのジャケットコートを羽織って、洗練されたオールブラックコーディネートを披露。ニコラ・ジェスキエールが手掛ける新生「ルイ・ヴィトン」では、60年代にヒントを得たAラインのレザーコートがファーストルックで登場し、トレンド感を強くアピールした。異なる質感や色味のレザーで衿を切り替えたフレッシュなデザインは、実に今年らしくチェック必須の存在だ。また、レザー使いはアウターだけでなくトップスやスカートといったアイテムでも多出。レオパード柄ファーコートを羽織ってグラマラスな女性像を描いた「トム フォード」では、ブラックレザーのセットアップでフェティッシュに。
- Text:makiko awata Photo:IMAXTREE