2人目はブレイク・ジェンナー(Blake Jenner)。安心してください、カーダシアン一家じゃありませんよ。

お気づきの人も多いでしょうが、この肩幅男、そう「glee／グリー」のライダーです！　吉川晃司もびっくりのいかり肩はまさに“トイレマーク”。この顔この肉体で、歌も踊りもできて、ドラムだって叩けちゃって、アメフト経験者で、しまいには共演者と20そこらで結婚しちゃうって、どれだけアメリカンスウィートハートなんだという話。夕日を背に空き缶を蹴とばしたくなります。

パーフェクトっぷりに腹立たしさすら覚えていたのですが、ドラマ終了後付き合っていた共演者（マーリー役）のメリッサ・ブノワがオスカーノミニー作『セッション』でヒロインに抜擢。『The Longest Ride(原題)』ではスコット・イーストウッドの相手役に選ばれ、結婚した後も、CBSの主演ドラマ「Supergirl」がヒットするなど、妻の方が大出世。あらあらそろそろ格差離婚かしら？　と期待していたものの、この度めでたくベルリンを2度制しているリチャード・リンクレイター監督作『Everybody Wants Some(原題)』で主演！　その他、ヘイリー・スタインフェルドと共演する『The Edge of Seventeen(原題)』など2016年出演作は映画だけで4本と、ブレイクの兆しが。

実は、9歳の頃から脚本を書き、ハイスクールでは夜間のレッスンに通って18歳で演技修行のためLAに移住したという経歴の持ち主。どこぞでスカウトされてうっかり俳優になっちゃいました風のアイドル的俳優かと油断させておいて、かなり無骨な演劇人。俳優業と同時に、映画製作も実現するなど、映画愛は本物でそこがいい！　ゴシップも好きな人間としては井上○造氏ばりのスクープとり損ねたガッカリ感も味わいつつ、もっとブレイクしてベンアフあたりまで行っていただきたいと思っている次第。