女優!女優!女優! 本当に芝居が上手い最旬若手女優のすごすぎる泣きシーン
エディターが私的に夢中になっているものなどをリアルな目線でお伝えする、デイリー連載のOKINI。今回はデジタルフィーチャー&ニュースエディターKEIICHIが、女優のなかでも特に演技力に優れた若手女優が、震えるほど素晴らしい涙を見せた作品とそのシーンをご紹介。若干ネタバレなのですがご容赦を!
アリシア・ヴィキャンデル in 『戦場からのラブレター』 Alicia Vikander in “Testament of Youth”
泣きの芝居が素晴らしい若手女優といったらアリシアを挙げないわけにはいきません。カワイイとキツいの間キワキワをゆく複雑顔相なので、ビ○チな役をやらせても巧いのですが、芯のある優しく聡明な女性を演じたら同年代で上に出るものはいないと信じるアリシア教信者なのです。そんな彼女の演技と涙がもっとも光ると勝手に思っているのがこの映画。
女性が入学することは至難の業だったオックスフォードで学んだ実在の人物(というか原作者)を演じています。女は結婚だー! とバカみたいに繰り返す父の反対を押し切り、自分の思う道を進もうとするのですが、そこに戦争の暗い影が落ち、彼女の満たされるはずだった人生がつぎつぎと失われてゆくのです。そうして、ある日ようやく幸せになれると思った瞬間に、最愛の人の訃報が届き……。
そして、アリシアの本気、出ます。本気の芝居が出ます。突如裸足で湿地に駆出し、心ここにあらず状態で彷徨します。そして突然座り込むと、ぐっちゃぐちゃの泥を顔に塗りたくりながら絶望とどこに向けたらいいかわからない怒りに嗚咽するのです。もう書きながら泣きそうです。
とはいえ顔に泥です。ふつうならわざとらしくて見られたもんじゃありません。が、「ワー納得~」と腑に落ちるアリシアの泣き。これを観ずしてアリシアは語れません。『チューリップ・フィーバー』『トゥームレーダー』新作などなど、続々と発表される主演作が今から楽しみです。
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エディターKEIICHI : デジタルフィーチャー&ニュース担当。最近、Netflixで遅ればせながらハワイ編のひとつ前の『テラスハウス』をチェックしております。サイコパスって本当にいるんだ~とか、それを「素敵」と思う人って多いんだ~といろいろ勉強になることに気づきました。テッド・バンディって“超いい人”“超完璧な人”だったじゃないですか。なんだろう、世の中って幸せでとっても危ういなと実感している日々です。ポエムってみました。