ファッション 2013/4/2(火)

ブリティッシュ・クオリティをさらに追求した「マルベリー」2013AWコレクションに注目!

英国ヤングセレブがもっとも愛用しているブランドのひとつ「マルベリー」。その魅力と、この春特別に日本で開催されるイベントをご紹介。めったに取れない、デザイナーインタビューも要チェック!!

VOL.3英国的なクオリティをさらに追求したファクトリー
 
英国の土地から生まれるクオリティを、より高める方向性に舵を切った「マルベリー」。1971年、メンズバッグからスタートしたブランドの、まさに秘密基地とも言えるファクトリーを取材。そこには工場らしからぬ、土地と人を重視するものづくりの温もりが……。

 

ロンドン、キングス・クロス駅から電車で2時間弱。バス・スパ(“バス=お風呂”の語源と言われている保養地)の駅に到着すると、さらに車で20分ほどのところにあるロッケリーという土地。その田園風景に現れた工場の入口では、ブランドロゴになったマルベリーの木(写真下)がお出迎え。ほんとにロゴそっくり!

工場に入ると、まずデザインチームにお邪魔。エマ・ヒルも定期的に訪れるというココでは、最先端のプログラムで設計した紙型を作って試作する。数シーズン先のデザインを創造する、まさにブレーンとなっている部屋。なので、セキュリティは厳重で、うっかり写真撮影ができない場所だけに緊張。

工場を出て階段を登ると、途中の壁には創設当初の商品広告(写真下)や過去のデザイン画や写真がいたるところに。デザインはアーカイブからヒントを得ることもあるそう。

次はいよいよ、職人たちが働く工場。ほとんどが手仕事で作られているため、大量生産は不可。作るバッグによってチームが分かれていて、チームごとに最初から最後まで の工程を受け持っているそう。ベテランと若手がペアになり、技術を教え受け継いでいく。日本の職人技ともいろいろ共通点が。驚いたのは、作業時間は月~金 の朝7時から夕方4時。しかも、金曜日の作業はお昼まで。毎日、終わったらそうそうに家に戻って家族と団欒だそう。うらやましい!   
メンターとなるベテラン職人さんと、見習いの若者(写真上)。おそろいの制服でハイ、一枚。

ここで職人として育てるシステムがしっかりしている。ファクトリー近くの住人で、このファクトリーで働きながら手に職をつけていく10代の人も多いそう。そんなコのひとりに、「撮ってもいい?」と聞くと、顔が真っ赤に。みんな素朴でとってもシャイ! 

「マルベリー」は、「アパレンティス(=徒弟・見習いの意)」という教育システムも設立しており、英国中から希望者を募り、技術者育成学校を運営。社会人教育というSR(社会的責任)も果たす。工場がある町の地元産業の創出、それから職業訓練をブランド全体で担う努力を背景にも、「英国に立ち戻り、英国の土地を見直す」という精神が息づく。2013年AW、ナチュラルなムードのコレクションアイテムがここから誕生したことに、納得。

  • 「マルベリー」の職人たちが来日するイベントをISETAN新宿店にて開催!
     
    2013年4月3日から伊勢丹新宿店ハンドバッグプロモーションスペースで、「マルベリー」のポップアップショップがオープン。全世界的に展開店舗が限定された2013SSコレクションの注目バッグ“ウィロー”コレクションを、日本では伊勢丹新宿店でだけ限定展開。
     
    「マルベリー」の土地と人を大切にしてきた歴史とコンセプトを体現した店内では、バッグの制作過程他、熟練した職人が来日し、クラフツマンシップを間近でみられる製作工程の実演もあり。この春のバッグに迷ったら、まずはこのイベントにGO!

  • 「ISETAN SHINJUKU HANDBAG PROMOTION」

     

    開催期間/2013年4月3日(水)~4月9日(火)
    デモンストレーション日時/2013年4月5日(金)15:00~19:00、6日(土)、7(日)14:00~17:00
    会場/SHINJUKU ISETAN/伊勢丹 新宿店 本館1階
    東京都新宿区新宿3-14-1
    tel. 03-3352-1111

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