ファッション 2013/4/11(木)
もっと知りたい! スワロフスキーの秘密 vol.2

スターを飾ったスワロフスキー社製クリスタル

「スワロフスキー」のカットクリスタルが放つ夢のような煌めき。実は伝説的な名場面で、往年のスターたちを輝かせていたことをご存知? 今回は、そんなスターを飾ったレジェンド級のクリスタルに迫ります。

世界中に多くの愛好家をもつ「スワロフスキー」のカットクリスタルは、心を満たす輝きはもちろん、バラエティに富んだ色みも特徴的。本連載の第1回でも紹介したとおり、数々の著名デザイナーが自身のコレクションで用いたように、クリエイターの創作欲を刺激する素材として、1930年代以降さまざまなシーンで活用された歴史をもつ。 
 
なかでも、「あの場面に使われていたの!?」という歴史的なひと幕が、マリリン・モンローがケネディ大統領にバースデーソングを歌った祝賀会でのシーン。
 

数多くのセレブリティをはじめ、1万5,000人以上もの人々が参加したというケネディの誕生祝賀会。バースデーソングをしっとり歌いあげたマリリン・モンローのこの艶やかな姿は、彼女がオフィシャルシーンで見せた生前最後の姿となった。

当時のアメリカ大統領だったケネディの45歳の誕生日を記念する祝賀会で、甘い歌声を披露したマリリン・モンローはあまりにも有名だが、その際に着用していたクリーム色のドレスを華やかに仕立てていたのが「スワロフスキー」のクリスタルだった。 
 
会場となったマディソン・スクエア・ガーデンは割れんばかりの拍手に包まれ、照明の光を受けて、これぞアメリカが誇るスター! といわんばかりの存在感を放ったマリリン・モンロー。彼女が着用したそのドレスは、衣装デザイナーのジーン・ルイスによってデザインされ、なんと約2,500個ものクリスタルが手縫いされたというスペシャルな一着。世紀の一瞬を演出するにふさわしいドレスと、マリリン・モンローの神がかったグラマラスな美しさが見事に融合したことで、40年以上を経た今でも、世界中の人の記憶に残ることとなる。

歌唱力、表現力ともに天賦の才を感じさせたマリア・カラス。その歌声、圧巻の美しさで観客を魅了した。

ほかに「スワロフスキー」のクリスタルと密接な関係にあったスターといえば、歌姫のマリア・カラスも忘れてはならない存在。20世紀最高のソプラノ歌手と称えられたマリア・カラスは、1947年のベローナ音楽祭でデビューして以来、ステージ用としていつも輝くクリスタルで装飾されたドラマティックなジュエリーを身に着けていたのだ。 

 
「スワロフスキー」のクリスタルだけを用いて、ミラノのジュエラー“アトリエ・マランゴーニ”によって創作されたジュエリーは、歌姫の表現の一部として個性を輝かせ、オペラの舞台に欠かせないジュエリーとして大切にしていたという。

クリスタルのめくるめく輝きが、衣装や小道具という役割を超えて、シーンを大いに演出した例とすれば、映画『オズの魔法使い』も挙げられる。この映画では、ジュディ・ガーランド演じる主役のドロシーの赤い靴にクリスタルが散りばめられ、子供心をくすぐる不思議な煌めきでファンタジックなストーリーを盛り上げている。 
 
こうしたスター列伝や、世紀の名作といわれる作品の影ならぬ立役者として、そっと主人公を輝かせてきた「スワロフスキー」のクリスタル。ひと言で「光」や「輝き」といっても、豊かな光沢と多彩な色彩をはらむオリジナルの輝きが格別であることを証明する逸話といえそうだ。 
 
*次回のテーマは「レッドカーペットの煌めきは永遠に」。5/10(金)更新予定です。

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