「イッタラ」から限定品の京都バードが誕生
2016/10/28(金)
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こんなのどかな草原のどこかで、北の国の冬はもう始まっている。厳しくて豊かな自然の贈り物。

ヘルシンキから車で1時間半、イッタラ村のガラス工場へ

ヘルシンキからイッタラ村をめざして、クルマで街を出る。ほどなく窓の外には花が咲き乱れる草原が。そして青い空には、小さな雲が浮かぶ。村上春樹の小説に登場した、静かな湖畔の街ハメーンリンナに着くと、イッタラ村はもうすぐ。

ヘルシンキから約120キロ。職人たちが集うものづくりの聖地には、イッタラマークが輝く。

ついにイッタラ工場に到着。ヘルシンキから1時間半のドライブ。今はここで「京都バード」も作られている。トイッカに送った京都のイメージは、路地裏に射す光、お寺の瓦屋根の連続模様、三十三間堂に並ぶ観音像……。どんなバードとなって生まれてくるのだろう。なんだかわくわくする。

工場内のホットスタジオには、全部で6つの炉がある。職人たちは炉のまわりでダンスのように無駄のない動きを繰り返す。

ホットスタジオを訪ねると、熟練したマウスブロワーが4~5名のチームを組んで仕事をしている。ちょうど「京都バード」の頭部とくちばし部分が作られていた。見れば、「京都バード」のボディには、白いオーガニックなラインが流れている。なんて詩的で洗練されているのだろう。

かつて生まれたバードたちに祝福されながら、新たな生をうけた「京都バード」。紅葉の京都へ舞い降りるのはもうすぐ。

そして完成した京都バードとの対面! 包みをあけてると、ボディとくちばしがサンドベージュ、頭はゴールドブラウンに輝いている。木彫りの仏像の色や、格子戸のストライプのイメージだろうか? かつて河井寛次郎記念館で出会った、名前も知らない鳥のことを思い出す。飛び去る時のかすかな羽ばたきが、もう一度聞こえてきそうだ。

text:RYUKO KIDA

  • イッタラGINZA
    東京都中央区銀座6-2-3 Daiwa銀座アネックスビル1F
    tel. 03-6218-0812
    営業時間/11:00~20:00
    不定休
    https://www.iittalashop.jp

    お問い合わせ/スキャンデックス tel. 03-3543-3453

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