赤ワインとチーズ、実は相性が良くないって本当?
赤ワインとチーズ、そして火を灯したキャンドルが揃えば、ロマンチックな夜が約束されている。ところが、そんな甘い夜を計画している人たちの夢を打ち砕くような悲報をお届けしなくてはならなくなった。なんと、赤ワインとチーズは相性が良くないという説が浮上しているのだ。
イギリスのニュースメディア「ビジネスインサイダー」に対し、赤ワインとチーズという定番のコンビネーションに関して「ワインとチーズは、お互いの持ち味を引き立てない」ということを明らかにしたのは、ワインエキスパートのアメリア・シンガーさん。
ここでいう“相性の悪さ”とは、チーズの酸味とワインに含まれるタンニンが、お互いの味を高めるどころか、衝突するような味の組み合わせを意味するからだという。シンガーさんは次のように解説する。「チーズには意外に酸味があって、特にヤギや羊のチーズ、そしてハードチーズは酸味が強い傾向があります。それほど酸味がなく、タンニンとアルコールのレベルが高い赤ワインと合わせた場合、2つの味が衝突して、酸味、タンニン、アルコールが悪い方向に強調されてしまうんです。チーズの風味も台無しになりますから、この組み合わせは避けるべきです。」
イギリスの民放テレビ局「ITV」の番組「The Wine Show(ザ・ワインショー)」で司会を務めるジョー・ファットリーニさんも、「チーズは塩分が極めて強く、脂肪分が高い。風味も濃厚なので、赤ワインの持つ微妙なニュアンスをかき消してしまうんです」と指摘する。「コンテなど、一部のフランス産チーズのみが、赤ワインと相性が良いといえるでしょう」
original text : Victoria Chandler translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara photo : Getty Images
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。