エディターズPICK 2016/12/16(金)

ロン・アラッドに続け! イスラエルデザイン最新事情

イスラエルのデザインって? 日本人にはまだ馴染みが薄いが、確実に良質なデザイナーを輩出している国でもある。世界でも評価が高まるイスラエルデザイン、その一角をご紹介しよう。

Yaacov Kaufman本人とアトリエにて。遊び心満点で素晴らしい人柄。

最後に、全然若手ではなく、むしろイスラエル国内では大御所の域の方なのだが、もっと日本人にも知ってもらいたいイスラエル人クリエイターを紹介したい、Yaacov Kaufmanだ。テルアビブ在住で、多くの家具やプロダクトをデザインし展覧会も多数。エルサレムのBezalel Academy of Art and Designのインダストリアルデザイン科の教授もしているという重鎮。
スタジオは、おもちゃ箱をひっくり返したようにモノであふれていた。写真は、楽器のスタディ。

こちらは、ポートレートシリーズ。さまざまな素材で「顔」を描いている。

今回紹介するデザイナーをもって、現代のイスラエルデザインの全体像を語ることはできない。また、イスラエルらしさって何だろう?と聞くと、デザイナー自身も首をかしげてしまう。しかし、何名かのデザイナーと話をするなかで共通していたのは、常にイノベイティブな視点を持っていること、そしてユーモアを忘れないことだ。“イノベイティブ”と“ユーモア”というキーワードは、現在世界で活躍するイスラエル人デザイナーのロン・アラッドや、ロン・ジラッドらにも当てはまる。

スツール。これは作品のほんの一部。以前にデザイン・ミュージアム・ホロンで彼の個展が開催されたときには、8年間で製作された450脚の椅子が展示された。

イスラエル取材を機にユダヤの文化やイスラエルという国についていろいろと調べてみたが、小さな国だがかなり複雑で奥が深く、まだまだ未知な点が多い。国内ではデザイン教育も盛んなので、今後の展開にも注目したい。

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Photo&Text : Keiko Kamijo

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