エディターズPICK 2016/12/16(金)

ロン・アラッドに続け! イスラエルデザイン最新事情

イスラエルのデザインって? 日本人にはまだ馴染みが薄いが、確実に良質なデザイナーを輩出している国でもある。世界でも評価が高まるイスラエルデザイン、その一角をご紹介しよう。

デザイナーのMika Barr。スタジオ内には実験によって誕生した布が所狭しと積まれていた。

さて、イスラエル人デザイナーだが、最初に訪ねたのは「mikabarr(ミカバー)」というテキスタイルデザインスタジオだ。デザイナーのMika Barrは1982年生まれ。テルアビブ近郊にあるShenkar College for Designでデザインを学び、スタジオを立ち上げた。mikabarrの特徴は、平面と立体の間にあるトランスフォームするテキスタイルだ。

試作品の数々。ファブリックとプリントの相性を見ながら、素材や技法を選定していく。

「3D Textile」と呼ばれるテキスタイルは、シルクスクリーンプリントを主に、さまざまな印刷技術を使って作られる。元となる素材はコットンやポリエステル等、いわゆる普通のファブリックなのだが、幾何学的な柄のプリントを施すことで、平面(厳密には違うけれども)から立体へと立ち上がり、まったく新しい表情が生まれるのだ。
 
それは、パターンや色によっても変化し、葉っぱの葉脈のようにも見えるし、人工的なデザインにも見える。イスラエル国内だけでなく、パリのメゾン・エ・オブジェやアンビエンテ等でもプロダクトを発表しているmikabarr。イスラエルデザインを語る上で、ひとつ“テクノロジー”というキーワードを忘れてはならない。彼女だけでなく、新たな技術を積極的にデザインに採り入れるデザイナーは少なくないそうだ。

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Photo&Text : Keiko Kamijo

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