ニュース 2013/6/14(金)
R15指定、マシュー・ボーンの禁断と官能の新作主演、大貫勇輔&リチャード・ウィンザーを独占激写

ダンス作品「ドリアン・グレイ」に抜擢された美貌の2人が暴露する、“美”という怪物

2度のトニー賞、5度のローレンス・オリヴィエ賞など数々の受賞歴を持ち、世界的に有名な演出家マシュー・ボーンが発表した、背徳のダンス作品「ドリアン・グレイ」がついに東京に上陸。7年ぶりとなる新作来日公演のため、特別に選ばれたシンデレラダンサー、大貫勇輔。そして、2008年の初演時の主演である秘蔵っ子リチャード・ウィンザーの特別共演シーンを、エル・オンラインだけが激写! 日英イケメンダンサーを今すぐチェキラ!

Photo : Yusuke Miyake

男性だけの「白鳥の湖」など次々に世間をあっと言わせる彼の作品の中でも、特に耽美で背徳的だと言われるのが「ドリアン・グレイ」。タイトル通りオスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」が原作で、舞台である19世紀の貴族社会を、現代のファッション界に置き換えた作品になっている。美と背徳とセックスに満ちたストーリー、そして出演者たちの鍛え抜かれた肉体が生み出す官能美ゆえ「15禁」に指定された問題作でもある今作は、ロンドンやエジンバラを始め、世界中でソールドアウト。今回、東京公演にあたり、決して同じ舞台に立つことのない日英Wキャストの主演2人に、特別に舞台上で“共演”を依頼したところ、OKの返事が! 2人が語った“美しさゆえの苦労話”とともにエル・オンラインだけの特別ショットをお届け!!

 

-ご自分が主役に選ばれた理由はなんだと思われますか?

リチャード・ウィンザー(以下R):マシューがこのショーのアイデアを形にしたのは7年くらい前。2006~2007年にかけてだったと思う。そのときに私はカンパニー(New Adventures)で主演をしていて、彼が「リチャードで何かできたら」……と。いいチャンスを与えてもらったと思っています。そのときに僕の持っていた、ドリアン・グレイらしい演劇的要素が認められたんじゃないかと思います。2008年に作品は発表できたわけですが、「エジンバラフェスティバル」(英国を代表する演劇祭)を皮切りに、モスクワ、イタリアと世界中でソールドアウトしてきました。

大貫勇輔(以下Y):僕の方は昨年、オーディションを受けられるかもしれないと、勧めてもらってロンドンに向かいました。あくまで「かもしれない」だったんですが、最終的にオーディションを受けられました。とにかくどうしてもやりたかった役なので、必死でした。でも、(審査の)1曲目で「もしかすると君は(ドリアンの相手役の)バジル役かもしれないね」と言われたんです。

「これはヤバイ! 自分がやりたいものと違う!」と、そこで咄嗟に趣向を変えることにしました。オーディションの2曲目が、ドリアンが“モンスター”として目覚める部分だったのですが、セクシーで魅力的な方向を意識してやったところ「君はセクシーにも踊れるんだね」と言われました。それで決まったのかもしれません。

―お二人は同じ役を踊るわけですが、お互いの“ドリアン像”はどう映りましたか?

Y:リチャードは初演からの“ドリアン・グレイ”ですから、僕の思考の根底にあるのは常に彼の“ドリアン・グレイ”。それを追うのか、裏切るのか葛藤はあります。リチャードの肉体から出る言葉のような繊細さは見習わなければと思っています。でも、そこで果たして、僕自身はドリアンをどう踊るのか、考えなければいけないですね。

R:(稽古はまだ始まっていないし)まだよくわからないです。でも彼はすごくいいと思う。私が知っているもの、伝えられるものは伝えていきたいと思います。稽古にいくまではっきりとはわからないですけど。
 
>>美しい肢体を持つ2人が陥ったワナとは? 次のページへ 

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  • 【プロフィール】

    大貫勇輔(おおぬき・ゆうすけ)1988年8月31日、神奈川生まれ

    7歳よりダンスを始め、17歳よりプロダンサーとして数々の作品に出演。あらゆるジャンルのダンスを踊りこなす、稀有なダンサー。祖父は、オリンピック体操強化選手、叔母や母も元体操選手という体操一家に生まれ、その日本人離れした身体能力の高さを活かしたダイナミックなダンスで、演出家・小池修一郎氏に見いだされた「ロミオとジュリエット」では“死のダンサー”役で好評を博す。その後、ミュージカル「キャバレー」でヒロインの相手役として俳優デビュー。今回、東京公演を実現する条件のひとつとなったのが「ドリアン・グレイ」に適う日本人ダンサーの発見。彼の存在が東京公演に繋がったと言っても過言ではないくらい。

     

    リチャード・ウィンザー(Richard Winsor) 1982年1月4日、イングランド生まれ

    16歳までほぼ未経験であったにもかかわらず、英国を代表する名門バレエ専門校Central School of Balletに入学。在学中にマシュー・ボーンに見出され、全米公演に参加すると、2005年「エドワード・シザーハンズ」で初主演。「白鳥の湖」でザ・スワン役に抜擢され、2008年、当て書きされた「ドリアン・グレイ」で主演し、同時にストレートプレイも挑戦。現在も俳優としても活躍するリチャードは、なんと2004SS「アレキサンダー・マックイーン」のランウェイにも登場したことも。185cmのスラリとしたスタイルに、ワイルドな視線は脱がなくても十分にセクシー。

  • 「マシュー・ボーンのドリアン・グレイ(Matthew Bourne’s DORIAN GRAY)」

    【Story】 
    若き青年ドリアン・グレイはウェイターとして働いていたところを、ファッションカメラマンのバジルによって美貌を認められる。レンズを向けられ、最初は戸惑っていたものの、そのうち撮影された自分の美貌に陶酔するようになり、快感に沈んでいく。それに目をつけた、ファッション界の大物でカリスマ編集長のレディHにより、トップモデルとなったドリアンはセレブとなり、バジル、レディH、そしてダンサーのシリルと肉体関係を持つ。が、美貌に陶酔したドリアンの心には、美しさが失われていくことへの恐怖が次第にとり憑くようになり、妄想の世界へと引きずり込まれていく―――。

     

    公演日程/2013年7月11日(木)~15日(月・祝)全8回公演

    会場/Bunkamura オーチャードホール

    住所/東京都渋谷区道玄坂2-24-1

    料金/S席¥10,000、A席¥8,000、B席¥6,000

    問い合わせ先/03-3490-4949

    主催/TBS・Bunkamura・ぴあ・ホリプロ

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