ニュース 2018/5/4(金)
cinema this week

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』ほか5月第一、二週のコレ観なきゃウィークエンド

毎週たくさんの新作映画が劇場公開されるなかで、私たちが本当に観るべきものって? 女性の知的好奇心を満たす、いま観るべき作品をエルがセレクト。今年からは隔週ペースでお届け中。GWから始まる5月前半は3作品をご紹介。

5月4日(金)公開 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』

フィギュアスケートの代表選手、トーニャ・ハーディングがリレハンメル・オリンピック出場権をめぐって、ライバルのナンシー・ケリガンを襲撃させ、その後、オリンピックに出場。当時、世間を揺るがす大スキャンダルとなった事件の真相を赤裸々に映画化。貧しい家で育ったトーニャは母親からの厳しい叱責、罵倒を受けながら、フィギュアのスケート選手として頭角を現していく。運動神経のいいトーニャだったが、フィギュアに必要な品格がないことから、評価されないこともあった。やがて彼女は結婚するが、相手は暴力夫で彼と仲間とともに思わぬ事件を引き起こしてしまう。マーゴット・ロビーがアカデミー賞主演女優賞候補となる熱演を見せ、母親役のアリソン・ジャネイはみごと助演女優賞を獲得。彼女の母親をはじめ、夫や友人など、とんでもない人たちに囲まれたトーニャのぶっ飛んだ生い立ちは衝撃の一言。
 
監督/クレイグ・ギレスピー
キャスト/マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ポール・ウォルター・ハウザーほか
http://tonya-movie.jp/

5月11日(金)公開 『モリーズ・ゲーム』

モーグルでオリンピック代表候補だったモリ―はケガで、選手生命を絶たれ、ハーバード大学に入るまでの期間、ロスでアルバイトをして過ごそうとする。ところが務めていた会社のボスから裏のポーカー・ゲームのアシスタントを頼まれた彼女は持ち前の能力ですぐにノウハウを熟知。26歳にして、ハリウッドスターや大物プロデューサー、大企業の経営者らが大金をかけるポーカー・ゲームの超高級サロンを開くまでに上り詰める。レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、ベン・アフレックらも顧客だった伝説のポーカールームの経営者だったモリ―がなぜ破たんしたのか。『ソーシャル・ネットワーク』の脚本でオスカーを得たアーロン・ソーキンが初メガホンを取り、モリ―の回顧録を映画化。テンポよく小気味いい展開で、オスカーでは脚色賞にノミネートされた。主演はジェシカ・チャステイン。勝気なモリ―の葛藤を繊細に表現している。
 
監督・脚本/アーロン・ソーキン
キャスト/ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケビン・コスナー、マイケル・セラ、ジェレミー・ストロングほか
5月11日公開
http://mollysgame.jp/

5月12日(土)公開 『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』

ディズニー・ワールドのあるフロリダで、ディズニーにまるで関係なく暮らしている貧困層の子供たちの豊かな表情を捕えた人間ドラマ。家のないシングルマザーたちやその子供たちが大勢、暮らす安モーテル。どこにも連れて行ってもらえない子供たちにとっては、町中が遊び場だった。大人の事情に関係のない子供たちの世界。モーテルの管理人であるボビーはみんなのことを気遣いながらも、一線を超えないようにしている。しかし、現実が暗い影を落とし始め、仕事のないシングルマザー、ヘイリーが家賃のためにしたことで、警察に踏み込まれてしまう。子供たちの自由で愛おしい表情にわくわくさせられる。彼らを温かく見守るボビー役のウィレム・デフォーが好演、数々の賞を受賞している。
 
監督/ショーン・ベイカー キャスト/ウィレム・デフォー、ブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ビネイト、バレリア・コット、クリストファー・リベラほか
5月12日公開
http://floridaproject.net/

Text: Aki Takayama

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