ニュース 2018/2/2(金)
cinema this week

本年度オスカーの台風の目『スリー・ビルボード』ほか2月第一、二週のコレ観なきゃウィークエンド

毎週たくさんの新作映画が劇場公開されるなかで、私たちが本当に観るべきものって? 女性の知的好奇心を満たす、いま観るべき作品をエルがセレクト。今年からは隔週ペースでお届け中。2月前半は、授賞式が近づく今年のアカデミー賞で最有力と言われるクライム・サスペンス『スリー・ビルボード』、そしてアカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネートの『ぼくの名前はズッキーニ』と、奇しくもオスカー候補作2本をご紹介。

 

2月1日(木)公開 『スリー・ビルボード』

ミズーリ州の辺鄙な街道沿いの三枚の広告看板を買い取ったミルドレッド。彼女は7か月前、娘を殺されたが、捜査に何の進展もないことに怒りを感じ、ビルボードに警察署長へのメッセージを込める。ところが、そのことが波紋を呼び、次々と嫌がらせを受ける羽目に。彼女は屈しないが、小さな町の騒動は思わぬ方向へと転がり始める。どんでん返しではなく、常に観客の1歩半、先を行く展開に何度も「やられた!」と膝を打ちたくなる傑作。どんなことがあっても、何を犠牲にしても、揺ぎ無い信念で突き進む、強い女性をフランシス・マクドーマンドが快演。ゴールデン・グローブでは彼女の女優賞のほか、作品賞、助演男優賞(サム・ロックウェル)、脚本賞(マーティン・マクドナー)の最多4部門を獲得。アカデミー賞も最有力とされている。

監督・脚本/マーティン・マクドナー
キャスト/フランシス・マクドーマンド、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、アビー・コーニッシュ、ジョン・ホークスほか
2月1日公開
www.foxmovies-jp.com/threebillboards/

 

2月10日(土)公開 『ぼくの名前はズッキーニ』

一人ぼっちのズッキーニはある日、酒浸りで怒鳴ってばかりのママを亡くし、施設に入ることになった。そこには彼と同じように、いろんな事情で親とは暮らせない、理由ありの子供たちが集まっていた。やがて、そこにカミーユが加わった。ズッキーニは彼女と意気投合し、幸せな時間を過ごすが、カミーユの叔母が扶養手当のために、彼女を無理やり引き取ろうとする。親にも誰にも愛されない、そう自分たちを責める、孤独な子供たちが他人を思う心を知り、少しずつ前向きになっていく姿をストップモーションならではの愛おしい画作りで綴った、心温まるアニメーション。セザール賞では最優秀長編アニメーション賞とともに、実写映画を押さえて、最優秀脚色賞も受賞、昨年のアカデミー賞でも長編アニメーション部門にノミネートされた。日本語の吹替は峯田和伸、麻生久美子、リリー・フランキーらが担当。

監督/クロード・バラス
キャスト/ガスパール・シュラター、シクスティーヌ・ミュラ、ポーラン・ジャクー、ミシェル・ビュイエルモーズ、ラウル・リベラほか
2月10日公開
www.boku-zucchini.jp/ 

Text: Aki Takayama

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