9月23日（土）公開　『プラネタリウム』

ナタリー・ポートマンとリリー＝ローズ・デップが強い絆で結ばれた、美しい姉妹に扮したミステリアスな物語。30年代。アメリカ人のバーロウ姉妹はパリで成功しようと、降霊術ショーを披露していた。マネージメントも兼ねる野心家の姉と、彼女に従う夢見がちな妹。裕福な映画プロデューサーのコルベンは彼女たちを自宅に招待し、世界に類を見ない映画を作り出そうとする。彼女たちの霊能力は本物なのか。姉妹とコルベンの関係性が深まるにつれ、姉妹間に大きな溝ができてゆく。クールで理知的な姉と綿菓子のように繊細な妹。ナタリーとリリー、それぞれの美しさがスクリーンで火花を散らす。ちなみにまるでそう見えないが、実年齢でナタリーはリリーより20歳近く年上。

監督／レベッカ・ズロトブスキ
キャスト／ナタリー・ポートマン、リリー＝ローズ・デップ、エマニュエル・サランジェ、ルイ・ガレル、アミラ・カサールほか
9月23日公開
http://planetarium-movie.com/

9月22日（金）公開　『ジュリーと恋と靴工場』

職なし、金なし、彼氏なしと切羽詰まっていた25歳のジュリーはフランス・ロマンにある靴工場でなんとか職を得る。ところが、そこに押し寄せる近代化の波。閉鎖寸前の工場で、ジュリーはなんとなく女性職人たちと一緒になって、リストラ反対のデモに参加。やがて、職場に出入りする運転手サミーに惹かれていくが……。ポップな色合いで、ゆるっと繰り広げられるフレンチ・コメディー・ミュージカル。力みなく、主人公のジュリーを演じるのは、『EDEN／エデン』のポーリーヌ・エチエンヌ。舞台となったロマンはシャルル・ジョルダンが創業した高級靴の生産地として有名。劇中で使われている靴や靴箱は、現地で作られたものだとか。ポール・カロリとコスティア・テスチュの長編初監督作。
 
監督・脚本／ポール・カロリ、コスチャ・テステュ
キャスト／ポーリーヌ・エチエンヌ、オリビエ・シャントロー、フランソワ・モレル、ロイック・コルベリー、ジュリー・ビクトールほか
9月22日公開
http://julie-kutsu.com/

9月23日（土）公開　『わたしたち』

名匠イ・チャンドン監督が見出した若き女性監督、ユン・ガウンの長編デビュー作は監督自身が子供の頃に体験した、少女期特有の世界観。10歳の少女ソンはいつも一人ぼっち。転校生ジアはやっとできた友達だった。事情を知らなかったジアだが、夏休みが明け、学校が始まると、ソンを仲間外れにした女の子たちと仲良くするようになっていた。ソンは突然のことに戸惑うばかり。家庭環境の違いによるカースト制や仲間はずれ、些細な気持ちの行き違いなど、親にも言えない、子供の時期ならではの痛みや苦しさが鮮明に蘇る。まるでドキュメンタリーのような自然な演技で、揺れ動く少女を演じた主演の二人は100人以上のオーディションで選ばれた逸材で、本作が初めての映画。台本がなく、場面ごとに状況を説明し、撮影をするスタイルは『誰も知らない』などの是枝裕和作品を彷彿とさせる。その是枝監督も「大好きな作品」と太鼓判。
 
監督・脚本／ユン・ガウン
キャスト／チェ・スイン、ソン・ヘイン、イ・ソヨン、カン・ミンジュン、チャン・ヘジンほか
9月23日公開
http://watashitachi-movie.com/

9月22日（金）公開　『スイス・アーミー・マン』

あのダニエル・ラドクリフが万能な「死体」に扮した、奇妙奇天烈、摩訶不思議、奇想天外な青春サバイバル・アドベンチャー。無人島で助けを求めていた孤独な青年ハンクのもとに流れ着いた死体。その死体メニ―にはスイス・アーミー・ナイフのようにさまざまな便利機能がついていた。彼を活用して、ハンクは無事、故郷に帰れるのだろうか。時にジェットスキー、時に水筒あるいはシャワー、時に話し相手。ラドクリフがハンク役のポール・ダノ相手に七変化。シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀長編映画賞と主演男優賞、サンダンス映画祭で監督賞など、世界の映画祭で評価されると同時に衝撃をもたらしている。監督はCMディレクター出身のダニエル・クワン＆ダニエル・シャイナート（通称：ダニエルズ）で、本作が初長編作となる。
 
監督／ダニエル・シャイナート、ダニエル・クワン
キャスト／ポール・ダノ、ダニエル・ラドクリフ、メアリー・エリザベス・ウィンステッドほか
9月22日公開
http://sam-movie.jp/