ニュース 2017/2/10(金)
CINEMA THIS WEEK

ドラン最高傑作との呼び声高い『たかが世界の終わり』ほか2月第2週のコレ観なきゃウィークエンド

毎週たくさんの新作映画が劇場公開されるなかで、私たちが本当に観るべきものって? 女性の知的好奇心を満たす、いま観るべき作品をエルが週替わりでセレクトし、ご紹介。今週末はマリオン・コティヤール出演作二本に加えてベルリンで最高賞を獲ったドキュメンタリーなどバラエティ豊かな3作品をプッシュ。

 

2月11日(土)公開 『たかが世界の終わり』
第69回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した天才ドランの新作は国内外で活躍するフランス映画界のスターが集結した家族のストーリー。34歳の人気作家ルイは自分の死期が近づいていることを家族に知らせるため12年ぶりに帰郷する。いつまでも子ども扱いする母と粗野な兄、幼い頃に別れたきりの妹、初めて会う兄嫁。田舎で待っていた家族たちは有名人でゲイの彼にどこかよそよそしい。誰よりもわかってほしいのに、わかり合えない現代的な家族のもどかしさをドランが感情豊かに瑞瑞しく表現。観るたびに最高傑作を更新し続けるドランのいまの頂点。
 
監督・脚本・製作/グザビエ・ドラン
キャスト/ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥー、マリオン・コティヤール、バンサン・カッセル、ナタリー・バイほか
2月11日公開
http://gaga.ne.jp/sekainoowari-xdolan/
 

 

 
2月10日(金)公開 『マリアンヌ』
 
第二次世界大戦下、極秘任務でカサブランカを訪れたマックスはそこでフランス人スパイ、マリアンヌと合流。決して魅かれてはならない環境にありながら、二人は急速に愛し合い、やがて、ロンドンで家庭を築く。ところが幸せな日々もつかの間、マックスは上司から、マリアンヌはドイツの二重スパイだと聞かされ、彼女を殺すよう、命じられる。噂のブラピ&マリオンのラブストーリーは衝撃的な美しさ。何をやっても様になる美男美女はまるで絵画のようで、アンジーが嫉妬に狂ったとしても納得。完璧な二人が着こなす40年代ファッションの数々にもため息。衣装のジョアンナ・ジョンストンは本作で、アカデミー賞衣装デザイン賞にノミネート。
 
監督/ロバート・ゼメキス
キャスト/ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、ジャレッド・ハリス、サイモン・マクバーニー、リジー・キャプランほか
2月10日公開
http://marianne-movie.jp/

 

2月11日(土)公開 『海は燃えている イタリア最南端の小さな島』
 
イタリア最南端にあるランペドゥーサ島はヨーロッパのなかで、最もアフリカに近い場所。そのため、様々な国の難民・移民が地中海を渡って、亡命してくる。島民約5500人に対し、その数、5万人。命からがら逃れてきた人々をヘリコプターや救命艇が迎え入れるが、懸命の救助にも関わらず、命を落とす人も膨大だ。一方、島の生活はのどかで、いかにもイタリアらしい。少年は昔ながらのパチンコに夢中になり、漁師は漁のために海に潜り、祖母はパスタで家族を癒す。それでも、彼らの暮らしの隣り合わせには、生き延びるために海を渡らなければならない人々がいる。ドキュメンタリーとして初めて、ヴェネチア、ベルリン国際映画祭で最高賞を受賞。ベルリンで審査員長を務めたメリル・ストリープは「現代を生きる私たちに必要な映画」と絶賛している
 
海は燃えている イタリア最南端の小さな島
監督/ジャンフランコ・ロージ
2月11日公開
http://www.bitters.co.jp/umi/

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へニュース一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト