ニュース 2017/1/20(金)
CINEMA THIS WEEK

オスカー候補の呼び声高い『沈黙-サイレンス-』ほか1月第3週のコレ観なきゃウィークエンド

毎週たくさんの新作映画が劇場公開されるなかで、私たちが本当に観るべきものって? 女性の知的好奇心を満たす、いま観るべき作品をエルが週替わりでセレクトし、ご紹介。今週末は話題のマーティン・スコセッシ最新作『沈黙-サイレンス-』ほかに、大人の女性に観てほしい恋愛映画2本をピックアップ。

 

1月21日公開 『沈黙-サイレンス-』

遠藤周作の「沈黙」を巨匠スコセッシが長い年月をかけて、ついに映画化実現。江戸初期、厳しいキリシタン弾圧下の長崎に宣教師フェレイラの行方を追い、弟子のロドリゴとガルベがたどり着く。想像を絶する世界で、貧しい人々は隠れて信仰を続けていた。司祭役のアンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバーなど、キャストはほぼ全員、痩せこけ、オープニングから目を離せない。彼らを翻弄するキチジロー、窪塚洋介や通辞、浅野忠信の存在感。実際に磔にされた塚本晋也監督、笈田ヨシの体当たりの演技など、語りたくなる衝撃場面の連発。人間は強いのか、弱いのか。信じること、生きることを考えさせられる慟哭の3時間弱。
監督/マーティン・スコセッシ
キャスト/アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、浅野忠信、キアラン・ハインズ、リーアム・ニーソンほか
1月21日公開
http://chinmoku.jp/  

 

1月21日公開 『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』

ニューヨークの大学で働くマギー。彼氏はいないが子供は欲しい彼女の前に作家志望のジョンが現れる。鬼嫁にこき使われ、才能を潰している彼を救おうと略奪婚‥‥したつもりが、産後、愛に冷めたマギーは元妻に夫を返還しようとする。コミカルだけど、どこか「ありかも」と思わせる、現代らしい恋愛、結婚、出産のあり方を描いたラブ・コメディー。“夫婦の関係は「バラ」と「庭師」”など、意外な名言がいっぱい。お人好しのヒロイン、マギーは『フランシス・ハ』のグレタ・ガーウィグ。優男にイーサン・ホーク、怖い嫁にジュリアン・ムーアなど、息の合った役者陣のアンサンブルが軽快。
監督・脚本/レベッカ・ミラー
グレタ・ガーウィグ、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーア、ビル・ヘイダー、マーヤ・ルドルフほか
1月21日公開
http://maggiesplan.jp/

 

1月21日公開 『パリ、恋人たちの影』

夫ピエールの才能を信じ、自分の夢をあきらめて、彼の映画制作をサポートする妻マノン。ところが夫は若い女性エリザベットとの情事にふけるようになる。一方、妻の存在が気になるエリザベットは彼女の逢引きを発見してしまう。妻の浮気を知った夫は‥‥。追えば消え、そばにあると気づかない愛。そんな普遍的な男女の愛をテーマにしたのは、60年代から活躍し続ける名匠フィリップ・ガレル。モノクロームの映像と詩のように語られる台詞は時代感を感じさせず、どんな時代でも通用しそうな独特の世界観を醸し出している。
 
監督/フィリップ・ガレル
キャスト/クロチルド・クロ、スタニスラス・メラール、レナ・ポーガム、ビマーラ・ポンス、アントワネット・モヤほか
1月21日公開
http://www.bitters.co.jp/koibito/

Text: Aki Takayama

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へニュース一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト