パリ同時多発テロ事件:仏エルがレポート! 続々と集まる各国著名人の支持表明
現地時間11月13日(金)深夜、パリを襲った同時多発テロによる被害はフランス版『エル』によるルポルタージュ(15日9:57時点)によると、129名が亡くなり、負傷者は99名の重体を含む352名にのぼっている。この残忍な事件に巻き込まれ、亡くなられた罪なき方々に、心から哀悼の意を述べるべく、フランス版エルのオンラインでは、次々と記事をアップ。仏エルのルポより、各国の著名人から続々と集まる支持表明を再編集してお届けします。
“Peace for Paris”をイラストで表明
数分で50000以上もシェアされ、パリ支持の象徴となっているこのイラスト。描いたのはほぼ無名のイラストレーター、ジャン・ジュリアンだ。“ピースマーク”にエッフェル塔を重ねたもので、バンクシーを想起する人も……。ニュースサイト「Slate」のインタビューで動機を問われると、「なぜ描いたかと聞かれたら、僕にできることと言ったらこれくらいだから」と答えた。
「ラジオをつけたら事件のことが流れていて、すぐに友人の安否を確認したよ。無事を確認して安心したんだ。僕の場合は社会的な事件が起きても、アートで反応するしかないから、紙とクレヨンで思いつくままに平和の願いを描いてシェアしたんだ。こういう暴力や悲劇があったとき、人はシンプルに平和を望むものだから。印象に強く残るもので、皆が簡単に理解できるようにしたかった。簡単にシェアできるようにね。そこにはオリジナリティはあまり必要がない。普遍的なものにしたかったんだ」。
「どこを見てもこれがシェアされているけれど、どんな気分? ある意味、これまでの作品でいちばんの大作になったのでは?」と最後に放たれた少々意地悪な質問には「残念ながら、そう思うよ」としょんぼり。無名のイラストレーターの投稿を“騒動に乗っかった売名行為”と捉える人も多いようで、今回のインタビューでは現在、SNSでの支持表明自体を批判する人が続出していることを、暗に揶揄しているともいえる。