耽美派美少年役に挑戦した俳優・間宮祥太朗の男子な日常
現在、配信中の初主演ドラマ「ニーチェ先生」では端正な顔立ちを逆手に取り、シュールな笑いを提供している間宮祥太朗。二枚目も三枚目もOKな彼は、若手俳優たちがこぞって出演している映画『ライチ☆光クラブ』(2月13日公開)では病的なまでに美しい少年ジャイボ役に挑戦。独特なオーラで、衝撃シーンを連発している。会見では「俳優になって初めてのラブシーンが古川くんで良かったなと思います」とこれまた衝撃発言。話題のお相手、古川雄輝との実際の関係や、男友だちとのユニークなプライベートなど、クールでミステリアスな表情の裏側に隠された22歳の素顔に大接近。
―『ライチ☆光クラブ』での間宮さん、美しかったです。
ありがとうございます。完成披露で1度、観たきりなので、もう1回、観たいんです。あのときはまだ客観的に観ることができなかったので。
―自分の作品は全部、観ていますか?
ほとんど、観てます。ドラマとか、録り忘れてなければ(笑)。
―初めて脚本を読んだ時の感想は?
斬新な話なんですけど、80年代に(舞台で)初演したと聞いて、本当に驚きました。しかも、全く色あせてない。普遍性があるってことは作品としてのパワーがあり続けてるってことですから、すごいなと思いました。
―自分の役柄、ジャイボに関してはどう思いましたか。
演じるにあたって、考えることは多々、ありました。ただ、純粋に読んでいくと、カリスマ性と、それだけで終わらない謎めいた部分を持っているキャラクターだなって思ったんです。人が無条件で目をもって行かれてしまう、興味をそそるキャラクターってあると思うんです。何かの誰って具体的に言えたらいいんですけど、ジャイボはまさにそういう感じですね。
―原作ではいちばん人気のキャラクターだそうですが、プレッシャーなどは、ありましたか?
全然ないですね。映画化の際、キャスティングされたのは僕だったけれど、漫画と映画は違うもの。「いちばん人気」なのは、あくまで古屋兎丸さんの書いた原作の漫画のジャイボの出した結果で、僕がそれを気負うことでもないと思いました。プラスにもマイナスにも、影響ないです。もちろん、漫画が土台にはあるんだけど、僕はジャイボを「いちばん人気のキャラクター」ではなく、自分がこれから向き合うべき役としてとらえます。だから、そういった情報はあんまり意識しません。映画を作ろうと思った人たちに報いるため、僕は脚本と原作と共演者を信じてやるだけ。
意識するとすれば、プロデューサーたちは、「ジャイボはいちばん人気のキャラクターだ」って、多少は感じていますよね。原作があるものを映画化する際、よく議論されるのが、役が役者に合ってるかどうか。そんな責任を背負って、いちばん人気で、風当たりの強いだろう役を僕に任せてくれたっていう制作陣への感謝の方が大きいですね。「ジャイボ=間宮祥太朗でいこう」って思ってくれた信頼に応えたいって気持ちの方が強かったです。
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『ライチ☆光クラブ』
カルト的人気を誇る古屋兎丸のロングセラーコミックの映画化。黒い煙と油にまみれた螢光町で少年たちが秘密基地に集う「光クラブ」。彼らは大人のいない世界を理想とするカリスマ・ゼラ(古川雄輝)のもと、美少女カノン(中条あやみ)を捕え、ロボット=ライチを作り上げようとしていた。リーダーであるタミヤ(野村周平)はゼラに反発。やがて、カノンに愛情を抱いたライチが暴走し始める。間宮はゼラの寵愛を受けるジャイボ役。
出演/野村周平、古川雄輝、中条あやみ、間宮祥太朗
池田純矢、松田 凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音/杉田智和
監督:内藤瑛亮
脚本:冨永圭祐、内藤瑛亮
原作:古屋兎丸「ライチ☆光クラブ」(太田出版)
公式サイト/ litchi-movie.com 2016年2月13日(土)~ 公開
Photo : Katsuhiko Kimura(D-CORD) Styling : Shingo Tsuno(impiger) Hair&Make : Akane Miyake Text : Aki Takayama 衣装協力/トム レベル(シフォン tel.03-6666-4321)、ミッチュム インダストリーズ(スタディ ショールーム tel.06-6948-6093)
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間宮祥太朗/1993年6月11日生まれ。神奈川県出身。08年「スクラップ・ティーチャー~教師再生~」で役者デビュー。主な出演ドラマに「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」(11)「水球ヤンキース」(14)「学校のカイダン」「24時間テレビスペシャルドラマ・母さん、俺は大丈夫」「ちゃんぽん食べたか」(15)など。「ニーチェ先生」(16)で初主演。初フォトブック「未熟者」が新人では異例の販売部数となり、握手会では4千人を動員した。