海外セレブゴシップ 2017/8/30(水)

映画『Hellboy』、人種問題でエド・スクレインが降板

待遇やキャスティングをめぐる人種問題が注目を浴び、たびたび批判の的にもなっているハリウッド。映画『Hellboy: Rise of the Blood Queen(原題)』のキャストが人種を理由に降板することを発表した。

エド・スクレイン(Ed Skrein) photo : Getty Images

アメコミ「ヘル・ボーイ」を原作とした2004年の映画『ヘル・ボーイ』のリブート作品『Hellboy: Rise of the Blood Queen(原題)』。問題となっているのは超常現象局で働くベンジャミン・デミオ役。原作では日本人を祖母に持つ日系アメリカ人として描かれていたけれど、選ばれたのは白人俳優のエド・スクライン。このキャスティングが発表されるとSNSを中心に議論が勃発! 作品が「白人化(ホワイトウォッシュ)」されてしまうと批判する声が上がった。

それを受けて、エドが降板を決意。Twitterにメッセージを投稿した。「原作ではこの役がアジア系になっていることを知らずに、引き受けてしまった」というエド。「僕は正しいと思うことをしなくてはならない。この役を文化的に正確に描くことが重要なのは明白だ。その責任を果たさなければ、芸術における人種的マイノリティの持つ物語や声を奪うという、憂慮すべき傾向が続くことになる」「マイノリティの物語を尊重することが大切だと感じている。だからこの役を正しい人が演じられるよう、僕は降板することを決めた」。

今回の降板がいい変化をもたらしてくれることを望んでいるというエド。「いつかこういう議論が必要でなくなる日が来ること、芸術の中で平等を表現する後押しができること、これが僕の望みだ。この作品を離れるのは悲しいけれど、今回の決定でそういう日に近づくことになれば、それは価値のあることだ」。

映画『アラジン』の実写版でも批判されたキャスティングの人種問題。人気や興行成績だけでない、人種や文化を踏まえたキャスティングがますます求められている。

text : Yoko Nagasaka

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