映画『プリティ・ウーマン』、ヒロインは死ぬ予定だった!
1990年に公開され、史上最も稼いだラブコメ映画の座に君臨する映画『プリティ・ウーマン』。最初に書かれた脚本はハッピーエンドではなかったことが明らかに!
リチャード・ギア演じるリッチなビジネスマンとジュリア・ロバーツ演じるコールガール、ビビアンが恋に落ちる『プリティ・ウーマン』。ご存知の通り結末はハッピーエンド。実は当初は似ても似つかない仰天のラストだったことを、製作したディズニーの元トップのジェフリー・カッツェンバーグが暴露した。 なんと「オリジナル版はもっと暗かった。コールガールのビビアンはオーバードースで死ぬんだ」!
実はこの映画、脚本の段階ですでにR指定になっていたそう。つまり17歳未満は親と一緒でなくては見てはいけない映画。コールガールがヒロインであることを考えると、当然だと言えば当然だけれど「ディズニーでこの映画を作らなくてはいけないと、みんなを説得しなくてはいけなかった。おとぎ話でプリンセスの映画なんだとね。なかなか理解してくれない人が多かった」「どんなに議論したのかわからないくらいだよ」と当時の苦労を語ったカッツェンバーグ。おとぎ話にするためには、オーバードースで死ぬというラストはあまりにも不適切! そこでハッピーエンドに変えたというわけ。
脚本通りだったら、オーバードースでプリンセスが死ぬディズニー映画になっていたということ! ある意味、斬新で革命的だけれど……史上最も稼いだラブコメ映画にはならない、というかそもそも、それではラブコメにならなかった気がする。
text : Yoko Nagasaka