HUSSEIN CHARAYAN
フセイン チャラヤン
ユーモアあふれるシュールレアリズムとミニマリズム
ラテンバンドの演奏とともに、口ひげを描き、髪をオールバックに整えたチャラヤン本人が壇上に上がって朗読し、ショーがスタートした。モデルたちは先端が尖ったブラを合わせ、大きなストローハットとサングラスを組み合わせて、どことなくリゾート着のような装い。
とはいっても、彫刻的なプリーツの装飾や深いスリット、構築的な身頃のカットなど、ディテールへのこだわりを感じさせる“チャラヤン的”なひねりを効かせて、都会的な雰囲気を十分に漂わせたルックに仕上げられていた。デコルテが大きく開いたドレープのドレス、プラスチックの手が取り付けられた白のドレスは、ギリシャ彫刻のような美しさを漂わせていて印象的だった。
2010年春夏パリコレクション
開催日:2009年10月4日(日)
会場:Couvent des Cordeliers
text:Tomoaki Shimizu
http://www.husseinchalayan.com/