「イヤな匂い」だけにサヨナラできる、オーガニック・デオドラントって?
じめじめとした梅雨シーズンを経て、夏本番へ……。毎年、温度&湿度に比例してヒートアップする“匂い”問題。でも、なんだか最近の私たち、匂いに対して過敏になりすぎていない? 汗は体にとって重要な機能であり、匂いは生物に備わったセンシュアルな媚薬。抑えるべきは“嫌な匂い”だけでいい。自分という個性を生かすオーガニックな視点で、ナチュラルデオドラントを始めよう!
パーソナルな匂いを生かしながらイヤな匂いはシャットアウトする、デオドラント術3つのポイント
1.注意すべきは“ワキ&そけい部”の2箇所だけ
タンパク質を含んだ汗を分泌するアポクリン腺が多く分布しているのが、ワキとそけい部。動きによる摩擦や毛の存在で、熱がこもりやすく雑菌が繁殖しやすい状態のため、イヤな匂いが気になるゾーンです。と同時に、この2箇所こそ“自分の匂い”を発する大切なポイントでもある。さらに加えて、経皮吸収率が高くデリケートな部分だという現実。取り去り過ぎはトラブルの要因にもなることを念頭において、体に負担のないオーガニック成分をベースにした拭き取りシートで優しいケアを。頻度は、お昼休みと夕方の2回で充分。この2箇所さえ丁寧にケアしておけば、イヤな匂いの発生を軽減しつつ、自分らしい色香はしっかりディフューズできる!
2.イヤな匂いを発する前に、汗をかいたらすぐに拭き取る
全身にあるエクリン腺から分泌されるサラサラとした汗は、本来臭わないもの。独特の“汗臭さ”に変わるのは、時間が経ち雑菌が繁殖した時です。つまり“汗をかいたらすぐに拭き取る”を習慣にすれば問題ナシ。その際、肌にもともと存在する常在菌まで拭き取ってしまうような、殺菌力の高いものはNG。抗菌作用&保湿力のあるエッセンシャルオイルをブレンドしたスプレーなどで優しくケアして。
3.いい汗をかくために生活習慣をチェンジ!
運動や入浴などで日頃から発汗習慣をつけることで、エクリン腺の働きが活発になり、サラサラの“いい汗”をかけるように。また、汗の匂いは生活習慣から影響を受けるので、偏食や脂っこい食事、添加物の摂取は控えて。ストレスによる緊張状態やホルモンバランスの乱れが招く多汗症状も、匂いに変わるリスク増加に繋がります。ホルモンケアできるハーブティや、リラックス系アロマを、日常生活に取り入れるのもオススメ。
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Profile:森田敦子
Atsuko Morita/植物療法士。フランス国立パリ13大学で植物薬理学を修め、日本における植物療法の第一人者として活躍。植物療法に基づいた製品の開発や啓蒙のためのスクールを主宰。また、エル・オンラインでの「粘膜美容論」や「膣ケア」など、フランス仕込みの新発想ビューテ提案でも大きな注目を集めている。
アンティームオーガニック公式サイト http://intime-cosme.com/
photo:Getty Images realization:KYOKO INOU