女優ケイト・ブランシェットの“運命を切り拓く”生き方

『エル・ジャポン』3月号でもクローズアップしている、ケイト・ブランシェット。『アビエイター』と『ブルー・ジャスミン』で2度のオスカーに輝き、最新公開作『キャロル』で再びアカデミー賞主演女優賞にノミネートされている名女優が、グローバルアンバサダーを務める「SK-Ⅱ」の新キャンペーン「運命を、変えよう。」イベントに参加するため、6年ぶりに来日した。46歳にしてキャリアの頂点に立ったケイトが語る、“運命を切り拓く”生き方とは?

――現在のご主人(劇作家のアンドリュー・アプトン)との出会いも運命的なもの?
   
C.B.  誰かを好きになるのには、実は理由はないと思うんです。愛は向こうからやってくる。自分が誰かを愛するように仕向けることはできない。私と主人の間もそうでした。私にも彼にも、ほかの選択はなかった。私たちはチャレンジする精神を共有していて、互いに補完しあえる関係です。何でもオープンに話し合えるので、夫婦で競争したり、どちらかの成功が相手のマイナスになるようなことがないんです。その後、彼との間に3人の息子をもうけたのも、最近になって養子で女の子を迎えたのも、私には新しい人生への分岐点になりました。人生においては、ある一瞬が運命の分かれ目になるわけではない。生きている間に何回も、運命を変える瞬間は訪れる。それに自覚的でいたほうがいいと思います。

――40代になってから女優としての最盛期を迎えているケイトさんですが、女優にとって年齢がもつ意味は、デビューなさったころと比べて変化している実感はありますか?
   
C.B.  『エリザベス』に出演したときは25歳でしたが、映画女優としては歳をとりすぎていると言われました。馬鹿げているけど、映画業界では実際にそうなんです。でも、私は年齢について考えたことほとんどありません。演劇をやっていたことの影響かも。ただ刺激的で面白い仕事をしたかっただけで、スターになりたいとか有名になりたいという欲望はなかった。演劇をやっていると、映画に比べて出会う観客は少ないけれど、確実に女優として実力がついてきます。客観的な成功の基準、たとえば賞とか批評とか興行成績とかは、私にとって本当の基準ではないんです。映画でも、興行的に成功しなかったけれど達成感を感じた作品がたくさんあります。何がいちばん大切かは、自分で判断するしかない。自分と、自分が信用する、バロメーターになる人の意見だけを聞くべきですね。富と名声は、クリエイティビティにとっては逆効果です。

――困難な問題に突き当たったときには、どのように対処しますか?
   
C.B. これは今回の旅にも同行している息子に最近話したことだけれど、絶対に無理だと思える厳しい課題に直面したときは、まずそれを徹底的に分析してみるのがいいと思うんです。「非常に困難」な課題をいくつかの「困難な」課題に分け、それをさらに「ちょっと面倒な」課題へと分解していく。そこから手がかりが見つかることが多い。できることから着実に始めるということですね。そういう作業をしないと立ち向かえない問題もあります。
  
  
――肌の美しさと、年齢を感じさせない若々しさの秘訣を教えてください。「SK-Ⅱ」のスキンケアは、アンバサダーになる前から使っていらしたそうですね。
  
C.B. 14歳の長男を妊娠したときに「SK-Ⅱ」のアイテムを使い始めました。だから12年前にアンバサダーのお話をいただいたときは本当にうれしかった。この14年ずっと使い続けていて、確実に肌の調子がよくなったような気がします。私は美容に関しては堅実で、一度決めたらひとつのメソッドを貫くタイプなので、それがよかったのだと信じています。

  • SK-Ⅱでは、運命を切り拓いたさまざまな女性たちのストーリーを公開中。こちらもチェックしてみて。
    http://www.sk-ii.jp/ja/changedestiny.aspx

  • 『エル・ジャポン』3月号でもケイト・ブランシェットにクローズアップ!

    グローバルに活躍する女性たちにフィーチャーした特集「今、世界でいちばん輝いているセレブは?」のトップバッターは、ケイト・ブランシェット。ハリウッド女優の代表として、ケイトに直撃インタビューを敢行。フィルモグラフィーとともに綴られるオスカー女優ケイトの、もうひとつのストーリーにも注目!

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text:Izumi Matsuura

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