ジュースが生んだトータルなビューティスペース

「ちょっと飲みすぎたみたいで胃が重いんだけど、何かいいものはあるかしら」と若い女性が尋ねると、ショップスタッフは「肝臓が疲れているようですね。ランチはこれだけで過ごしてください」と紫色をしたジュース、Beet Aidを手渡す。ビーツ、ライム、きゅうりを絞ったジュースは肝機能を高めて血液を浄化する働きが。ショップスタッフは皆、栄養学の知識があり、顧客の状態やニーズを見て的確に製品のアドバイスができるのも大きな特徴。「Moon Juice」は単なるジュースバーではなく、薬局のようにその人に必要なアイテムを処方してくれて、おいしいフードが楽しめるカフェでもあり、ヘルシーな食材が買えるグローサリーでもあり、デートや大切な仕事の前に駆け付けて自分をメンテナンスできるビューティサロンでもある。もうすぐLAのダウンタウンにオープンする3店目は「Moon Juice Apothecary(＝薬局)」という名称でスタート予定。アマンダのぶれない意志がわかる。
　　
NYで生まれ育ち、フレンチのシェフとして働いていたアマンダ。もともとオーガニック志向だった彼女は、おいしいだけでなく体にいい料理を追求、その環境を求めてLAのナチュラルファインダイニングへと転向。出産も経験したあと、人を元気で美しくするヘルシーフードを楽しめる場を作りたいと「Moon Juice」をオープンした。アマンダが推奨するのは、ジュースだけで3日間を過ごすジュースクレンズ。心身の機能を高めて未病を防ぐ効果を手軽に実感できるプログラムで、無理なくおいしく、体の変化を体験できる。「厳選した材料で作ったジュースには人を癒し、元気にする力があります。日常のなかで簡単に自分の変化がわかるヒーリングを、私のジュースを通して感じてほしい」