セルジュ・ルタンスからティエン、そしてピーターへ。創造性の継承がここにある
イエローが鮮烈なこちらはセルジュ・ルタンス(1967~1980年在任)による1968年の作品で、アートブックのカバーにもなっている。ピーターが語る。
「『ART OF COLOR』の表紙にもなっているこのイメージは、今なおコンテンポラリーで、おそらく今から50年後もモダンであり続ける1枚だと思います。セルジュ・ルタンスは、このとき、“ディオール ビューティ”の種を撒いたんですね。そこから美しく成長し、大胆さ、創造性、ビジョン、すべてがここにあり、表現をすることに恐れをなしてはならない、境界を超えるべきである、と語りかけています。この展覧会や本を通して、何十年もの間、この道のりを経て旅して来たアーティストたちを讃え、さらに色鮮やかな未来へ向けて、多くの人にインスピレーションとして伝えていきたいと思っています」(ピーター)」
こちらはセルジュ・ルタンスのあとにディレクターに就任したティエン(1980~2010年在任)の作品。くちびるに目が吸い寄せられる、パワーを秘めた1枚。ティエンもルタンス同様、メイクとフォトシューティングを両方自分で行った。
メイクアップ・アーティストのyUKIさんいわく「ティエンといえば光の使い方に長けたアーティスト。パリ・オペラ座で舞台のメイクアップを手掛けていた前身があったからでしょう。光と影のコントラストがあり、とてもドラマ性がある作品です」
photo:MICHIKA MOCHIZUKI Interview:YUMIKO AKITA(Peter Philips)
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「ディオール アート オブ カラー展」
2018年4月12日(木)~21日(土)
11:00 ~19:00(最終入場:終了30分前)
土曜のみ21:00まで会場:
SO-CAL LINK GALLERY
東京都渋谷区神宮前4-9-8東京メトロ「表参道」駅 徒歩3分
「明治神宮前」駅 徒歩7分入場無料
★21日(土)は、先着でトートバッグのプレゼントも!