ART OF COLOR 「ディオール」のメイクアップアーカイブをたどって
2018/04/20(金) ELLE PROMOTION
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「こちらの作品は、『ディオール』を象徴するリップ、“ルージュ ディオール 999”からインスピレーションを得た、新しいパウダーチークを粉砕して遊んでみました。陰影も巧みで非常にインテンスな印象深い作品に仕上がりました」(ピーター・フィリップス)。

ピーター・フィリップスが語る、ART OF COLORの世界

この展覧会が催されている表参道で、来日したピーター・フィリップスが自ら解説を行った。  

「このエキシビションは『ART OF COLOR』という写真集を作ったことを記念して開催されました。ディオールメイクアップアーティストリーの50年と、その芸術性を讃え、『ART OF COLOR』に収められた3人のアーティストの作品を展示しています。

セルジュ・ルタンスは12年、ティエンは30年間Diorに在籍したメイクアップアーティストでした。この本は彼らへのトリビュートであり、彼らの生の声を本の中に永遠に残しておくすばらしい機会でもありました。セルジュとティエンはふたりともメイクアップアーティストであり、フォトグラファーでもあったため、ルタンスとティエンのほとんどの作品は彼ら自身が撮っています」(ピーター)。

「『ART OF COLOR』は、12の章に分かれていて、それぞれ1章1色を主題とし、12色の作品を収めています。こちらの私のポートフォリオに関しては、1章につき1色のイメージをリチャード・バーブリッジが撮りおろしました。ブラック、グリーン、ブルー、イエロー、ピンクなど…。

12イメージを2日間かけて撮影しています。ルタンスやティエンが撮影していた頃は、1イメージを1日、たっぷり時間をかけて撮影することができた贅沢な時代でした。12イメージを12日かけることができない現代はやはりスピードが命で、それゆえ私がアートディレクター、フォトグラファー、メイクアップアーティストの三役をこなすのは難しいでしょう。1イメージを1日かけて作り上げた彼らの世界はとても貴重なものなのです」(ピーター)。

エルとのスペシャルイベントに登壇したメイクアップ・アーティストのyUKIさんには、そんなピーター・フィリップスの作品はどう映ったのだろう。「ピーターはアーカイブやクラシックなものを現代に落とし込み、モダンなクリエーションへと変えていく才能にあふれたアーティストだと思います」。この12色の作品たちも、クラシックなアプローチでいてリップがグリーンだったり、一般的にかわいらしいはずのピンクがコンテンポラリーアートのようにエッジィな存在になっていたりと、見る者にサプライズを与えてくれる。

photo:MICHIKA MOCHIZUKI  Interview:YUMIKO AKITA(Peter Philips) 

  • 「ディオール アート オブ カラー展」

    2018年4月12日(木)~21日(土)

    11:00 ~19:00(最終入場:終了30分前)
    土曜のみ21:00まで

    会場:
    SO-CAL LINK GALLERY
    東京都渋谷区神宮前4-9-8

    東京メトロ「表参道」駅 徒歩3分
    「明治神宮前」駅 徒歩7分

    入場無料

    ★21日(土)は、先着でトートバッグのプレゼントも!

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