久しぶりに気温の上がった快晴の日曜日の午後。地元のアートフェスティバルで遊んだあと、4歳になる娘が「喉が渇いた！　」と言い出しました。どぎつい赤や青色のシロップがかかった原色のカキ氷や炭酸ドリンクの出店では買う気になれずにいたとき、ふと「Harmony」のことを思い出しました。こんな陽気の日にはぴったりのフローズンヨーグルト。しかもオーガニックなら子供に食べさせても安心。というわけで、車を飛ばして約10分、サンカルロスへ。

イメージカラーのパステルグリーンがさわやかな店舗の前には、子供やペット連れもOKのテラス席。天窓から太陽の光が取り込まれた店内にはテーブル席が5つほどあり、明るく清潔な雰囲気です。

メニューには、フローズンヨーグルト以外にもアイスクリーム、ヨーグルトパフェ、スムージーがあります。この日は、プレーンではなく季節限定のマンゴーフレーバーのヨーグルトとラズベリーアイスクリームをオーダーしました。フローズンヨーグルトは、全部で15種類ほどあるフルーツやナッツなどからトッピングを選べるようになっていますが、私はMochi （その名のとおり、お餅）、ストロベリー、アーモンドを選択。なぜかお餅のトッピングはフローズンヨーグルトのお店では定番。やわらかくて食べやすい牛皮が使われていて、私はいつもこれを選びます。

出てきたヨーグルトは、マンゴーフレーバーにしては白っぽく、見た目はアイスクリームとあまり区別が付きません。「Straus Family Creamery」という、サンフランシスコの北にあるオーガニックの酪農製品ファームのヨーグルトを使っていて、口に入れるとミルキーでまったりとした感じ。ヨーグルト特有のすっぱさがありません。添加物や凝固剤も入っていないヨーグルトは、どちらかというと液体のような仕上がりなので、そのせいか、フローズンといっても歯にしみるような冷たさや、シャーベットのようなシャキシャキ感もありません。

トッピングもすべてオーガニック。フルーツやナッツの自然な風味を味わえます。フローズンヨーグルトはレギュラーのミニ（約113g）が2.25ドル、S（約170g）が2.75ドル、M（約227g）が4ドル、L（約340g）が5.5ドル。季節限定フレーバーはいずれも50セント増し。トッピングは1種類どれでも50セントで、Mサイズのオーダーに限りトッピング3種類で1.25ドルという“DEAL（お得価格）”もあります。

アイスクリームも同じく「Straus Family Creamery」のもの。こちらも、新鮮なラズベリーをそのままクリームと一緒に口の中に入れたようなナチュラルな味わい。フェアトレードおよび環境への配慮でも有名な「DUTCH」のオーガニックチョコレートも試してみたかったのですが、これは次回の楽しみに。
　
フローズンヨーグルトは、2005年にロサンゼルスで誕生した「ピンクベリー（Pinkberry）」をきっかけに一気に国民的なスイーツのひとつとなりました。健康的なイメージとトッピングやフレーバーのバリエーションが多いことで、今ではアイスクリームよりも人気が高いといってもいいかもしれません。そのためか、日本にも上陸して人気を博しているコールドストーン「（Cold Stone）」のなどのアイスクリームチェーンでも、最近はフローズンヨーグルトのメニューを取り入れ始めています。冷たいデザートの熱い戦いの軍配はいかに？