若手パティシエが集合した、マレ地区のスイーツショップが話題に
今回紹介するのは北マレ地区の小さな通り、うっかりすると通り過ぎてしまうような控えめな店構えながら、ユニークなコンセプトで話題の一店。「パティシエの共和国」という意味を持つラ・レピュブリック・パティシエールは製菓学校の同級生同士、共通の友人を通して意気投合した4組のお菓子職人が共同でアトリエを借りたのがスタート。はじめはケータリングやネット販売のみだったそれぞれのキャリアが軌道に乗ったことで、店舗も共同でやってみよう!という流れになったのだそうです。
アンティークの製菓グッズがさりげなくディスプレイされた店内は、各パティシエのコーナーごとの展示に。シュー専門の「Madame Chou(マダム・シュー)」やマカロンとケーキの「B{n}S(ベー・エヌ・エス)」をメインに、焼き菓子を扱うパティシエなどジャンルもさまざまなス イーツが並んでいます。
なかでもマダム・シューは、中にフレーバークリームを詰めたベビーサイズシューが充実。IT系企業からジョブチェンジを決意、製菓学校で資格を取得して今に至るというパスカルさんは子供の頃から料理人になるのが夢だったそう。
その思いが反映されているのか、彼女のシューは甘いタイプ以外に、塩味シューも毎日必ず1〜2種製作するのだそうです。この日はゆで卵、トマトコンフィと オリーブに、タイムで香りのアクセントを加えた南仏風のシュー。しっかりとした味付けで、ロゼワインとの相性は抜群でしょうね!
また女性らしいキュートな飾り付けにも注目。オーガニックのローズエッセンスを使ったシューにはピンクのお花のトッピング、南仏特産のオレンジフラ ワーウォーターで風味を付けた生クリームに白ゴマを散らして。また小さなシューを積み上げたクロカンブッシュやルリジューズには天使の羽モチーフの砂糖細 工を付けたりとガーリッシュな雰囲気が特徴です。優しい色使いからもわかるように味も甘さ控えめで、軽い食感。今後はコーヒーをサービスするカウンター コーナーも設ける予定だとか。マレでのショッピングの合間に立ち寄ってみるのもいいかも!
ベビーシュー 各1.5ユーロ
La République Pâtissière (ラ・レピュブリック・パティシエール)
57,rue Saintonge 75003 Paris
tel. 33+(0)9 50 40 41 41
営業時間/12:00~14:00、14:45~20:00(土曜は、10:00~20:00、日曜は10:00~19:00)
定休日/月曜、火曜
https://www.facebook.com/RepubliquePatissiere
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Mademoiselle A●女性誌の編集に携わったのち、2003年に出版社を退社、渡仏。パリをベースに食やビューティー、インテリアなど雑誌や書籍のコーディネイト&執筆を手がける。美味しいおやつとコーヒーをそばに、編み物に没頭するのが至福の時間。