特集 2013/9/24(火)
世界のおやつ from Paris/Mademoiselle A

パリジェンヌの癒しスポット! サンジェルマン・デ・プレ近くの穴場カフェ「コロロヴァ」

バカンスが終わって、街も人も、すっかり秋模様のパリ。今回は、ふわっと肩の力が抜けるような、癒し系カフェをご紹介。

パリは長い夏休みも終わって、いよいよ新学期。街も2ヶ月ぶりに通常モードに切り替わり、早口で急ぎ足のパリジャンたちが戻って来ました。東京よりは遥かにのんびりしているはずなのに、すっかりフランスの時間の流れ、特にバカンス中の弛緩した空気に慣れてしまった身には(笑)せかせかとしたペースに戻ってはや半月。ちょっとお疲れ気味です。

そんな時のストレス解消法のひとつが、友人とのごはんやお茶なのですが、気持ちがザワついて居るときに「あそこでほっこりしてくるかね……」と足を向けたくなるカフェがこの「コロロヴァ」。パティシエのジルさんとサービスのシャルロットさんが2012年夏に開いたお店で、ポーランド出身のシャルロットさんが母国語で「カラフル」を意味する言葉を付けたのが店名の由来だそう。名前を口にするだけでも、ふわっと肩の力が抜けそうな優しい響きが気に入っています。

お店のインテリアは北欧風? と思っていたのですが、2人に伺うとチュニジアのファブリックで包んだ椅子やソファ、ベトナム製の藤のランチョンマット、フランス製のウォールペーパーと、世界中から自分たちの好きなものを集めて構成したとのことで、ミックス具合、カラフル具合が絶妙なバランスで納まっています。テーブル間の距離もゆったりとしていて、隣のおしゃべりも気にならず自分たちの世界に浸れるのもまた1つポイントがアップ。

そしてそして、このカフェの真打ちはもちろんスイーツなのですが、「プラザ・アテネ」でパティスリーの修行をしたジルさんがつくるホテル級の仕事がされたケーキがずらりと並んでいます。テイクアウトも可能ですが、その場で食べることをレストランで毎日考えて来た経験から産まれたのであろう、立体的なフォルムがここのケーキの特徴です。その名もsurperpotition(重ね合わせること)という、サブレ生地にクリームと薄いチョコレートの板を数層に重ねたケーキを始め、どれも動きのあるオブジェをピタっと静止させたような完成度の高いルックス。美しい外見にちょっとだけ背筋が伸びる思いで、「世の中にこんなに綺麗でかわいらしいモノがあるなら、明日からもがんばろー」という気持ちにさせてくれるのです。

私のお気に入りは香ばしいトンカ豆のフレーバーを加えたチョコムースにラズベリーのコンフィチュールを忍ばせ、ブラックチョコで包んだ「アントルメ」(5.5ユーロ)。甘さをぐっとおさえていて、カカオ豆の風味が引き立つ味わい。ゆるりとした時間と、出来立てのクオリティの高いスイーツを食べながらの時間ってホントにいいものですね。場所はサンジェルマン教会から頑張れば歩ける距離、駅至近ですが、小道に面しているため人通りもさほどなく、ショッピング途中にもおすすめのアドレスです。

  • Mademoiselle A●女性誌の編集に携わったのち、2003年に出版社を退社、渡仏。パリをベースに食やビューティー、インテリアなど雑誌や書籍のコーディネイト&執筆を手がける。美味しいおやつとコーヒーをそばに、編み物に没頭するのが至福の時間。

  • Colorova コロロヴァ
     
    47, rue de l'Abbé Grégoire 75006
    tel. +33-01-454-46756
    営業時間/10:00~19:00(日曜は11:00~15:00)
    定休日/月
    ※平日の昼間はランチメニュー、土曜は朝食とブランチ、日曜はブランチメニューもあり。

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