特集 2013/4/30(火)
世界のおやつ from Paris/Mademoiselle A

焼きたてビスケットが爽やかな南仏の薫りを運ぶ、

パレ地区にある人気のオリーブオイル専門店が、新しいスイーツを発売スタートしたという知らせを聞いて、さっそくリサーチしてきました! 1781年につくられたレシピを再現した、南仏に伝わる伝統的なビスケット、そのお味は……?

数あるフランスの美味しいもの、また独自の郷土料理の中でもひときわ高い知名度と人気料理を輩出する、南仏プロヴァンス地方。太陽の光を一杯に浴びた野菜やオリーブオイルを多用することでも有名ですよね。そんなプロヴァンス地方のオイル専門店はパリ市内に幾つかあるけれど、生産者名がパッケージに印刷され、最適な料理法まで案内されているということで好評なのが今回紹介する「プルミエール・プレッション・プロヴァンス」。

オリーブオイル以外に野菜をベースにしたビネガーや、アーティチョーク、パプリカといった南仏野菜のオイル漬けなど、カラダが喜びそうな食材もいっぱい。このお店のオーナーから新しいビスケットを販売するというお知らせをもらい、早速出かけてみました。

「ナヴェット・ドゥ・プロヴァンス」というこのビスケット、なんと1781年につくられたレシピを基にしていると聞いてびっくり。13世紀頃には原型となるお菓子が存在したのでは? ということでした。 本来はキリスト教の祝日や聖燭祭のためのお菓子で、3人の聖人たちがマルセイユの港に寄港した際の小 舟を模しているという由来があるそうです。昔ながらのお菓子らしく、見た目はとっても素朴。口に入れるとしっかりと歯ごたえはあるのですが、固すぎずホロっと崩れる食感が後を引きます。

配合は、小麦粉、バター、アーモンドパウダー(もちろんお砂糖も! )のほか、伝統的なレシピに乗っ取って、南仏らしいオレンジフラワーウォーターとレモンピールをプラス。独特のザクっとした食感から、結構な量のバターとアーモンドパウダーを使っているのだろうな、と思うものの、柑橘系の香りづけをすることでなんとも軽い味わいに。たったひと口なのに「あ~、夏の味がする」と、思わず笑顔が出てしまう爽やかなビスケットです。

南仏では専門店がいくつもあり、現代ではラベンダーやチョコチップ入りなどバリエーションが登場しているそうですが、こちらのお店はプレーンなタイ プ一本。それは最大のこだわりである、地元産のオーガニック小麦粉を使用しているため余計な味や香りは必要ないという考えゆえ。しかも、店内奥にあつらえられたキッチンで、毎日焼きたてを提供しているのです。

なので運がよければ、できたての温かなビスケットを試食できるかも! ちなみに、このビスケットを製造&販売しているのは、「プルミエール・プレッション・プロヴァンス」のなかでもマレ店のみですのでご注意を。
 
ナヴェット・ドゥ・プロヴァンス(紙袋入り、13個入り)8ユーロ
ナヴェット・ドゥ・プロヴァンス(缶入り 24個入り)18ユーロ

  • Mademoiselle A●女性誌の編集に携わったのち、2003年に出版社を退社、渡仏。パリをベースに食やビューティー、インテリアなど雑誌や書籍のコーディネイト&執筆を手がける。美味しいおやつとコーヒーをそばに、編み物に没頭するのが至福の時間。

  • Première Pression Provence
     
    7,rue Saint-Croix de la Bretonnerie 75004
    tel.  +33-1-44-54-93-71
    営業時間/10:30~20:00 無休
    http://www.ppp-olive.com/

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