特集 2013/4/8(月)
世界のおやつ from London/五月ギャンブル

イースター期間限定! 国民的駄菓子「クリーム・エッグ」

毎年、春分の日の後にやって来るイースターは、春の始まりを予感させるうれしい祝日。この祝日に欠かせない庶民的なお菓子、クリーム・エッグの魅力を大分析!

まだまだ寒さの続くイギリスですが、ただ今イースター(復活祭)の真っ最中。十字架にかけられたキリストが3日後に復活したことを祝うこのイースターのシンボルは、復活や生命の象徴である「卵」。これらは「イースター・エッグ」と呼ばれています。この時期にはカラフルな春の装いのイースター・エッグをかたどったチョコレートたちが街中のウィンドウに並び、イギリスの長くて暗い冬のムードを一掃するのです。そして、数あるイースター・エッグのチョコレートの中でも群を抜いて1番人気なのが今回ご紹介する「キャドバリー」の「クリーム・エッグ」。

クリーム・エッグは新年からイースターの時期にのみ市場に出回るという期間限定のシーズンもの。イースターが近づいてくると街のスーパーに『クリーム・エッグ、はじめました』というようなポスターが貼られます。私もこのポスターを見かけてすぐにスーパーのお菓子売り場にダッシュ。子ども達と押し合いへし合いしながら何とか5つ死守できました。次の日に買い足しに行った時には、まさかの売り切れ御礼! でしたが。
 
鶏の卵より二周りくらい小さいサイズのこのクリーム・エッグ。卵の殻がチョコレートでできていて、それを割ってみると中には本物さながらの白身と黄身に見せかけたバニラ・クリームが詰まっております。お味の方は、中のクリームがかなりこってり甘くて口の中にまとわりつく濃厚さ。日本人の味覚には、ウズラの卵サイズがちょうど良いかも。聞く所によると、クリーム・エッグを爆発的ヒット商品に導いた秘密は、発売元のキャドバリーが行った「How do you eat them?(あなたはどうやって食べる?)」という大キャンペーンにあったそう。そういう訳で私もこちらの友人達に聞いてきました、「How do you eat them!?」

まず一般的なのが、てっぺんを先に食べる→中のクリームを全部舐める→最後に空っぽになったチョコレートの殻を食べる、というもの。半分に割ってクリームをスプーンですくって食べて、殻は最後に、という人や、レンジで10秒チンして温めてふにゃふにゃになった状態を口に放り込む、なんて強者も。度肝を抜いたのが、天ぷらの衣をつけて、油で揚げて食べる、という食べ方! クリーム・エッグの天ぷらなんて食べた日には、復活どころか心臓マヒを起こしそうですが。
 
期間限定品である上、色んな食べ方を試してみたり自分独自の食べ方を発明したり、とカルト的に楽しめるキャドバリーのクリーム・エッグ。この時期にイギリスに来る機会があれば是非購入してみてはいかがでしょうか。
 
キャドバリー・クリーム・エッグ公式サイト
http://www.cadbury.co.uk/products/Creme-Egg-2392?p=2392

  • 五月ギャンブル●Satski Gamble。ニューヨークのマグノリア・ベーカリーでケーキ・デコレーターとして修業する傍ら、ロック・バンドのメンバーとしても活動。ロンドンのレコード会社と契約後、渡英。著書に『ニューヨーク仕込みのカップケーキとデコレーション』。
    http://satskigamble.com/

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