特集 2014/9/1(月)
世界のおやつ from Hong Kong/おおぞね たかこ

どっぷりと香港のローカルムードに浸って楽しむマンゴースイーツ! 「松記糖水店」

古き良き時代の面影を残しつつも、高層マンションやビルが風水パワーをまとって乱立するエネルギッシュな都市、香港。ひょんなことから移住することになったのをきっかけに、ここぞとばかりに中華料理&香港スイーツ開拓に精を出す日々。そんな私が、食の都として知られるこの街から在住1年目のフレッシュな視点で魅惑の香港スイーツを紹介していきたいと思います!

深水「土歩」(サムスイポー)駅は九龍半島側に位置し、電気街、手芸店街、ローカルフード店等が集まるスポット。上を見上げればはためく洗濯物に生活感を感じ、観光スポットとは一味違うローカルムードを満喫できます。この日もズラッと列を成す露店を眺める人々で大賑わいでした。

香港の街を歩いていて、照りつける太陽と人混みの熱気に当てられそうな時、体が欲するのはマンゴーなどのトロピカルフルーツをたっぷり使った冷たいスイーツ! 本日ご紹介するお店「松記糖水店」はサムスイポー駅から徒歩15分。店名の通り、甘いシロップに浸ったスープ風のスイーツに定評のあるお店。営業時間は12時~とありますが、私が訪れた日は堂々の14時オープン。でも多少の遅れはご愛嬌。というのも、香港人は夕食の後にスイーツを楽しむのが定番で、スイーツショップの本領発揮は夜なのです。
 
いざ、店中に飛び交う広東語の響きをBGMに、香港人気分で楽しみましょう!

こちらのオススメはヘルシーさとおいしさを兼ね揃えた「幻彩明珠」。シロップの中にマンゴーを始めとした色とりどりのフルーツ、涼粉(仙草ゼリー)、バジルシード、サゴを盛り付け、さらにマンゴーソースをかけた冷たいひと皿。

日本では馴染みのない涼粉ですが、地元の人によれば、こちら香港では夏場や脂っこい食事の後に食べる定番スイーツ。苦味がありますが、シロップとマンゴーソース、更に添えられているコンデンスミルクを合わせるとマイルドになり、スルスルと食べられます。お皿から若干あふれるくらいに気前よく盛られたこちらのスイーツはたったの19香港ドル! お財布にも体にも優しいありがた~い一品です。
 
涼粉へのトライに少し躊躇してしまう方には「楊枝甘露」(21香港ドル)がおすすめ。マンゴー、ポメロ、タピオカをシロップに盛りつけた冷たいスープはフルーツの甘さと爽やかさのハーモニーが後を引く香港の定番デザートです。

松記糖水店では写真のような状態で運ばれてきますが、よくかき混ぜてから食べましょう。添えられているコンデンスミルクを加えると、より甘みが増してクリーミーな味わいになります。
 
時折涼しい風が吹くもののまだ暑さ厳しい香港。少しの移動でも汗が滲むけれど、そんなシーズンだからこそ訪れた際には冷たいスイーツを思い切り堪能してみてはいかが?

  • 松記糖水店
    長沙灣元州街162-188號天悅廣場CB58號舖
    tel.2720-7123
    営業時間/12:00~翌2:00
    無休

  • おおぞね たかこ●会社員時代を経て30代で憧れの業界にチャレンジすべく、フードコーディネータースクールの門を叩く。現在は香港にて育児の傍ら個人事業会社を設立。フードコーディネーター兼フードライターとして活動中。

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