特集 2015/5/7(木)
世界のおやつ from Barcelona/ryoko

スペインのソウルフード「ボカディージョ」を食べよう

スペインの国民食、ソウルフードは何だと思いますか? それは「ボカディージョ」と呼ばれるサンドイッチ。安くて手軽でどこでも食べられる、まさに日本のおにぎりといった存在で、スペインでは小腹が空くとバルやカフェに寄り「ボカデージョ」をほおばるのが一般的です。インターナショナルなバルセロナでは食の流行り廃りもあるものの、ずっと変わらない軽食の定番はボカデージョ。まさに、老若男女のソウルフードなのです。おにぎりと同じく、あまりにも一般的すぎて、ここぞ! というおいしい「ボカデージョ」のお店は少ないのですが、今回は旅先で手軽においしく「ボカデージョ」が楽しめるショップを紹介します。

ボカデージョはとてもシンプルな食べ物です。バゲットを横に半分に切ってオリーブオイルを塗ってハモンといわれる生ハムやチーズやオムレツを挟むだけ。地方によって特徴があり、カタルーニャのボカディージョはオリーブオイルの前に生のトマトをすりつけたパンを使います。トマトをすりつけ少量の塩とオリーブオイルがかかったパンはパンコントマテと呼ばれ、カタルーニャ料理の最高傑作。これまた何にでも合う定番食です。とてもシンプルですが、それだけにトマトとパンと具の素材の良さでおいしさが格段に変わるのがまさにおにぎりと同じですね。

今回紹介するのは「Cafe Viena Rambles(カフェ・ヴィエナ・ランブラス)」というカタルーニャ発のボカディージョの専門店です。チェーン店ですが野菜肉は品質にこだわり、全てお店で手作りの安全と高い品質が売りのお店。時代を感じさせる趣のある店構えで居心地も良く、ファストフード店とは思えない素敵な雰囲気。

人気の「Flauta de Iberico(フラウタ デ イベリコ)」と言われるボカデージョは、最高品質のイベリコの生ハムを使い、『ニューヨークタイムズ』でも“’世界一のサンドイッチ”とお墨付きを受けたひと品。パンはさくさくしておいしく、かすかなトマトの酸味と芳醇な生ハムが風味がマッチした最高の一品です。

品揃えもベジタリアンサンドからハンバーガーまで揃い、何を食べてもおいしい! 中でも私がおすすめしたいのは、ホットサンドイッチの「Alpino(アルピノ)」と「Cevapcice(セバプシセ)」です。「アルピノ」はヴィエナオリジナルのレシピで、燻製の豚肉、玉ねぎ、エメンタールチーズとロメスコソースが挟まれたホットサンドイッチ。ひと口食べるとチーズがとろけ思わず唸るおいしさ。

もうひとつの「セバプシセ」は、スパイスが練られた牛肉のミートボールとエメンタールチーズが挟まれたサンドイッチ。ジューシーで少しスパイシーなミートボールとチーズが好相性。
 
美食の街バルセロナですが、毎日豪華な食事だと胃も持たれるし財布の負担にもなるもの。数ユーロで食べられるボカデージョはリーズナブルで、こちらの店は観光地の中心地であるランブラス通りにありアクセスしやすいのもうれしいですよね。
 
ちなみに、作り方はとても簡単。しかも日本の食材でもできるので、休日ブランチやアペロのおつまみなどにためしてみて。おいしくつくるコツは、良質なオリーブオイルとおいしいバゲットを用意すること。さらに、横半分に切ったトマトをパンの表面にすりつけるのもお忘れなく! 具には、野菜はもちろん、肉や魚、卵などなんでも合うので、自分好みのボカデージョを探してみるのも楽しいですよ。ミニバゲットで作るとおしゃれなタパス風になるので、ギャザリングにもおすすめ! 最旬サンドイッチで、スペイン気分を満喫してみては?

  • Cafe Viena Rambles(カフェ・ヴィエナ・ランブラス)
    Rambles, 115, Barcelona, España

  • ryoko●2011年よりバルセロナ在住で、只今バルセロナの大学でジャーナリズム専攻中。世界中の食べ物を制覇しようと企む一方、食と健康にも興味ありで今はココナッツシュガーにはまり中。

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