国内外のシェフが恋する、新たなスター食材を発見!
その正体は、なんとキングサーモン! とりわけ、「風味」「身の色」「脂のり」「胴廻りの大きさ」のより優れた血統を厳選し、独自のブリーディングプログラムによって誕生したプレミアムなキングサーモンが注目されているそう。
【話題ふりまく、プレミアムなキングサーモンって?】
最近、日本でも少しずつ目にするようになった、そのプレミアムなサーモンは、「オーラキング」というニュージーランド産のもの。「サーモンの概念を覆される」「バターのようなとろける食感」と、国内外のシェフやフーディ―の間で話題になっているブランドだ。そこで、そんな噂のスター食材が食べられる都内のレストランと、国際アワードを受賞した海外シェフのメニューの一部を紹介しよう。
from TOKYO「アエル」
まず一軒目は、代々木上原の人気店「AELU」。『エル・グルメ』誌面でも、たびたび登場する東京のグルメシーンに欠かせないレストランのひとつだ。シェフの北嶋竜樹さん(右)渾身の一皿が、柿のマリネ、ブラータチーズと合わせた「オーラキングサーモンのミキュイ ブラータチーズと柿のマリネ」(¥1,900)。
シェフの北嶋さんによると、「皮目をバーナーでパリパリにして、中はレアで仕上げています。オーラキングの脂がとても繊細で、口に入れるとジワーッと溶けていくのが特徴的ですね。日本酒でコンポートした柿とフレッシュチーズを添えているので、新政酒造の天蛙とのペアリングがおすすめです」とのこと。
from TOKYO「エル カフェ」
こちらは表参道の行列店「ELLE café Aoyama」。レストランではアラカルトメニューとして、「オーラキングサーモンのソテー 黒ゴマと味噌のアクセントで」(¥2,400)がメニューにお目見え。
「サーモンの身に火が通り過ぎないよう、予熱でふんわりと仕上げているのがポイント。エレガントな味わいで、黒ごまと味噌のソースと根セロリのピューレとの相性は抜群です」と話してくれたのは、中西敬貴シェフ(右)と志賀 勉シェフ(左)。
【国際アワード受賞シェフによる、最新メニューとは?】
2017年10月に料理コンテスト「オーラキング」アワードの授賞式が日本の「八芳園」で開催され、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカに加え、日本からも参加者を募ったことが話題になったのは記憶に新しい。「日本にインスパイアされた料理」というテーマのもと、最優秀賞を獲得した各国のベストディッシュから2つ紹介しよう。
from MELBOURNE「MPDステーキキッチン」
オーストラリアはメルボルンにある「MPDステーキキッチン」のシェフ、クリストファー・ボネッロによる一皿がこちら。料理名は「オーラキング ヌードル&ロックス」。
「日本料理は食材の良さを引き出す調理法。僕も今回、サーモンのおいしさを引き出すために軽くマリネし、そのクリーミーさが堪能できるように厚切りにした。中央のヌードルはニッカウイスキーのゼリーとグルテンで作ったんだ」と、話すクリストファー。「全体の味わいのバランスが秀逸で、キングサーモンの味わいが際立っている」と審査員が絶賛。
from NEW YORK「ブールー・サッド」
アメリカ、ニューヨークからは、「ブールー・サッド」のシェフ、トラヴィス・スウィカードが受賞した。料理名は「ジャパニーズ ウイスパー」。
日本酒で浸した昆布、炒りごまと海苔でサーモンに下味をつけたタルタルに、クレームフレーシュやマスタード、ホースラディッシュなどを使用したドレッシングで構成されたこちらの一品。西洋と東洋のエッセンスが見事に共存した一皿だといえる。
サーモンは、アンチエイジングに効果があるともされる注目食材。プライスもちょっぴりプレミアムだが、世界が恋するそのおいしさを体験してみる価値あり!
-
世界のシェフが虜になる、「オーラキング」のキングサーモンって?
オーストラリアやニュージーランドのトップレストランのメニューで頻繁に見かける「オーラキング」の文字。これは、ニュージーランドの南島にあるマールボロ・サウンズで育てられているキングサーモンのこと。
とてもデリケートな魚で、美しく透明度の高い水環境にしか生息しないのだとか。美しい自然環境とこだわりの飼育方法によって、ストレスなく育まれた「オーラキング」はとろけるような食感で、世界中のトップシェフたちが絶賛中。
photo : Bungo Kimura (AELU , ELLE café Aoyama)