特集 2015/8/26(水)
新しいおいしさに出合えるニュー・スタンダード

桃モッツァレッラだけじゃない、「フルーツ料理」にラブコール!

昨年、大流行した桃モッツァレッラの虜になった人も多いのでは? 甘くてジューシーな桃と、ミルキーなモッツァレッラのように、相性のいい素材同士が出合うことで生まれるフルーツ料理は、私たちに驚きと未体験のおいしさを届けてくれる。そこで、桃モッツァレッラ以外にもまだまだある、おいしいフルーツ料理のススメ。フルーツ・ラブなシェフの料理から見えてくる、フルーツ料理の魅力をご紹介。家で作れるレシピも要チェック!

 左:「黒毛和牛静岡育ち 雲丹のソース ペルーマンゴー にんじんとパッションフルーツ」に使ったペルーマンゴーはねっとりした食感と濃厚な味が特徴。コースの内容は季節ごとに変わる。 右:フルーツ料理の可能性を追求する、シェフの野田雄紀さん。

「フルーツ料理って、酢豚にパイナップルみたいなものでしょ?」と思っているなら、すぐにフルーツ料理の最新事情をアップデートしないと。今や、おしゃれなビストロやレストランのメニューでは、フルーツを使った料理のひとつやふたつはすぐに見つけることができる定番。おいしいもの好きの心を、ぐっと掴んでいるのだ。では、フルーツ料理の魅力って? フルーツ料理を得意とする2つのレストランの料理から、その秘密を探ってみよう。
 
まずは、なんとメニューはフルーツ料理のコースのみのレストラン、東京・原宿の「KIKI HARAJUKU fruit de ma passion(キキ ハラジュク フリュイ・ドゥ・マ・パッション)」。こちらは、2年前に人気のビストロ「KIKI」がフルーツ料理に特化した店となり、さらに今年からは、産地から届く素材を充分に生かすために昼、夜のメニューを9皿からなるコース料理のみに変更という大胆な“フルーツ化”を推し進めたお店。クラシックなフレンチの技術と考え方を大切にしつつ、フルーツを使うことによる新しい組み合わせと、味の相乗効果を追求。季節ごとのフルーツを使い、例えば、青りんごとキウイフルーツを合わせた甘くないチーズケーキ風の前菜や、静岡産の黒毛和牛にペルーマンゴー、そしてにんじん、パッションフルーツのピュレを添えたメイン料理など、まるでデザートのように美しい料理で未体験の味を届けている。「フルーツの酸味、甘みは料理に使いやすい」という、シェフの野田雄紀さん。例えば、さしが多くパンチのある和牛は、マンゴーのような濃厚な甘みとほどよい酸味のあるフルーツを合わせることによって、もたれることなく、さっぱりと食べることができる。また、料理にフルーツを使うことで酸味とまろやかさが加わり、さらにワインとの相性がよくなるのも魅力だ。

左:生のゴールデンパインに、ビネガーの代わりのパインのピューレを合わせた「ゴールデンパイン、ペコリーノチーズ、ルッコラのインサラータ」。ほろ苦いルッコラ、塩気の強いペコリーノチーズ、香り高いマジョラムなどのインパクトある味が、パインの甘みとあいまって濃厚な味わい。 右:シェフの佐藤大介さんは、元サッカー選手。 

イタリアン「クチーナ・ブッファ」のメニューは、シェフの佐藤大介さんがその日に出会った食材次第で変化する。そこにほぼ必ず登場するのが、フルーツを使った料理。「フルーツの酸味と甘みは、味つけの核心につながるのがおもしろい」と話す佐藤さん。例えば、生のゴールデンパインをほろ苦いルッコラと組み合わせたサラダには、パインの果汁を煮詰めたピューレをビネガーの代わりに使う。こうすることで、生ならではのフレッシュな酸味、火を通した濃厚な甘さのそれぞれが際立ち、パインはたんなる素材ではなく“味の決め手”となる存在に。ひとつのフルーツのふたつの味わいで、サラダはレストランならではの特別なひと皿になる。
 
どちらのレストランの料理でも、フルーツは素材としてはもちろん、調味料としての役割も果たす、料理の可能性を広げてくれるキーアイテム。未知の素材の組み合わせを知る楽しみもあって、一度体験したらフルーツ料理の魅力の虜になってしまうかも。シェフの作る手の込んだ料理だけではなく  、シンプルな素材の組み合わせでも、今までに体験したことのない新しい味が生まれるから、家で手軽におしゃれなひと皿を作りたいときにもぴったり。下のリンクで紹介している、おもてなしにもぴったりなレシピもぜひ試してみて。
 
>>フルーツ料理のレシピはこちらから

photo : Jun Hasegawa(KIKI HARAJUKU fruit de ma passion), Kiichi Fukuda (La Cucina Buffa)

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