個人主義のパリジャンもチーム化!? 姉妹やデュオのおしゃれワークに注目!
マチュアなニーズにこたえるランジェリーやギャラリーに、シェフが変わるレストランやシェアできるイタリアンまで。パリで新たなブームを起こす話題のチームにクローズアップ!
フランスのクリエーターを厳選! 家族ぐるみの雑貨店&ギャラリー
フランス語の「ウィンク」をもじったギャラリー&雑貨店「クラン ドゥイユ」。2013年からマレを中心にポップアップショップや合同展示会を主催、好評で毎回満員になるほど人気を呼び、今年1月にショップをオープン。オーナーは、エミリーとヴィルジニーというパリ生まれの姉妹。
「フランスで活躍しているデザイナーにこだわってセレクトしているの。ふたりが直感でいい!と思った、さまざまな作風のアーティストを展示、販売しているわ。子供のいたずら描きのように、自由な発想を感じられる作品が条件ね」
手仕事が大好きなイギリス人の母に影響され、姉のエミリーはグラフィックデザイナー、妹のヴィルジニ―はテキスタイルデザイナーのキャリアを積んでいる。おもちゃ箱のように楽しいホームページは、エミリーが手掛けているそう。
「お互い分野は違えど、手作業で時間をかけて作っていく仕事が好きなの。それぞれのセンスを信頼しているし、気兼ねなくディスカッションできるのが、姉妹で一緒に働く利点ね。いまは母と三人で『miniature(ミニアチュール)』という本当に小さい小物を作るブランドもミニマムにやってるの(笑)。小さいころからこんなショップをやりたい!なんて思ってはいなかったけれど、家族で同じ夢をもてるって幸せなことよね」
エントランスの手前はショップ、奥はギャラリーとなっており、毎週末に子供も楽しめるワークショップを開催している。3ヵ月ごとにテーマを替えているという店内、夏のいまは“tropicool”に沿った作品がずらり。センスのいい個人の自宅を訪れたようなディスプレイは、心安らぐ空間に。
姉妹揃って色遊びが好きで、カラフルなものに目がないというふたり。ショップやギャラリーに所狭しと置かれた作品の側には、それぞれの作家の名刺が添えられており、気になる作家のホームページやアドレスを知ることができる仕組みもフレンドリー。
「お店の名前は人との出会いを大切にしたいという想いをこめているの。ハッピーな出会いや出来事があると、ウィンクするでしょう? そんな気持ちが生まれる場所になるといいなと思ってるの」
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Klin d'oeil
住所/6 rue Deguerry 75011 Paris
http://www.klindoeil.com/
photo: YUSUKE KINAKA coordinate: HIROKO SUZUKI