NYで独占取材!「マイケル・コース」の“食”を通したチャリティプロジェクトとは?
毎年10月16日と国連が制定した「世界食糧デー」に合わせて、女優のケイト・ハドソンとタッグを組んで“ウォッチ・ハンガー・ストップ”というキャンペーンを実施している「マイケル・コース」。世界のおよそ70カ国で1600万人の子供たちへ食糧を届けているキャンペーンに加え、NYでローカルな活動を行っている団体“God’s Love We Deliver(ゴッズ・ラブ・ウィー・デリバー)”も支援。その意義やプロジェクトへの想いを、現地でマイケル・コース氏にインタビュー。身近な人々を救いたいという純粋な願いと、ファッションだからこそ叶えられる活動や意義に耳を傾けて。
授賞式後のディナーでは、ケイト・ハドソンなどと和やかな一夜を楽しんだマイケル・コース氏。会場には、グウィネス・パルトロウとマギー・ギレンホールに、メイクアップアーティストのディック・ペイジとスーパーモデルのアンバー・バレッタなど、豪華な面々が寛いだ表情を見せた。ヴィクシーモデルのロミー・ストリドとジャスミン・トゥークスや、アフターパーティのDJを務めた「マイケル・コース」おなじみのNYガール、ハーレー・ヴィエラ・ニュートンなども、スタイリッシュでハートフルな食事に舌鼓を打った模様。
「今、私たちはグローバルなコミュニティをもっています。私がデザイナーとして仕事をし始めた頃は、各都市や地域ごとのマーケットが主流でした。でも今は世界の主要都市で同じものが買える時代。“ゴッズ・ラブ・ウィー・デリバー”のNYを拠点にした活動から、WFPのパートナーとして参加している“ウォッチ・ハンガー・ストップ”へと、世界に広がりました」
だからこそ、世界のどこからでも、みんなが参加できるチャリティーキャンペーンを行うことに意義があるという。
「若い人々は世界中で起こっている数々の困難な問題が多すぎて圧倒されているように思われます。私は忙しいから、お金持ちじゃないから、といった理由を掲げては、どう関わったら良いかと考えることを避けるように思えるのです。
だから私たちは愛されるプロダクトをデザインして、それを通して関わってもらいたい。例えば、今年のキャンペーンアイテムとしてリリースしたのが、ブルーのサングラス。それを買うことで100食の寄付ができます。『そのサングラス素敵ね』なんて言われたら、プロダクトの後ろにある話をシェアしてほしい。それが世界中に広がるのです」
photo: GETTY IMAGES FOR MICHAEL KORS coordinate: MAKIKO MONJI