ビヨンセ
クイーンビーのためなら、どのデザイナーも喜んでレッドカーペットドレスやステージ衣装を提供するだろう。でもデスティニー・チャイルド時代は、いくらブランドに問い合わせても衣装を提供してもらえなかったという。
ニュース番組『ABCニュース』によると、昨年開催されたCFDAアワード2016でファッションアイコン賞を受賞したビヨンセは、スピーチで「デスティニー・チャイルドの頃、田舎から出てきたカーヴィーな女の子4人に服を着てもらいたいと言ってくれるラグジュアリーブランドはなかった。それに私たちもオートクチュールや好きなブランドのドレスを買うお金もなかった」と激白。母ティナがニューヨーク中のショールームを回っても、断られ続けたのだそう。
そこで救ってくれたのがビヨンセの祖母。
「裁縫のスキルとクリエイティブなマインドで私たちに夢を与えてくれた。デビュー当時のコスチュームは、全て母と叔父が作ってくれたもの。衣装に散りばめられたクリスタルとパールはひとつひとつ手縫いでつけられているのよ。全てのディテールにおいて、情熱と愛情が込められていたわ」
そしてスピーチの最後に「デザイナーたちも人々にインスピレーションと勇気を与えるよう、意識を変えてほしい。私たちの内側にある強さや真の美しさ、欠点などにも目を向けて」とメッセージを残した。
photo:GETTY IMAGES translation:REIKO KUWABARA from Harper's Bazaar UK