女性の気持ちに寄り添った天才デザイナー、イヴ・サンローランのヒストリー
2017/08/01(火)
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女性のためのマスキュリンスタイルの立役者

1936年8月1日、旧フランス領アルジェリアのオラン。イヴ・アンリ・ドナ・マチューサンローランがこの世に生を受けた。そのときはまだ、とある三人家族の長男が数年後に縫製の世界で注目を浴びることになるとはだれも思ってなかっただろうに。幼いころからファッションに興味をもち、1954年にパリで開かれたコンクール・デュ・サクラタリア・アンターナショナル・ドュ・ラ・レーヌ(Concours du Secrétariat international de la laine)というデザインコンクールに出場し、自身の作ったカクテルドレスで注目を浴び受賞を果たしたとき、彼は弱冠18歳だった。彼は『ヴォーグ オム』のディレクター、ミッシェル・ドゥ・ブリュノフによってその才能を発見され、一年後には「クリスチャン ディオール」で働くことになったのだ。そして、1957年のディオール氏の死まで従事した。

その後、アルジェリア独立紛争でのフランス軍徴兵などを経て、1962年に彼自身のメゾンを設立。“サハリエンヌ”、“スモーキング”、“モンドリアンドレス”など、イヴ・サンローランによる女性服のアイコニックなファッションはモード界を席巻し、デザイナーや女優たちをはじめ、多くのクリエイターたちが絶えず彼のもとを訪問した。

2008年6月1日に死去。イヴ・サンローランは大きな資産と、世界で最も有名なメゾンのひとつを残した。1936年の8月1日生まれの彼は、女性のためのマスキュリンファッションを発明し、モード界において偉大な存在として今尚称えられている。イヴ・サンローラン=YSL、これはモード界において最も重要な三文字と言っても過言ではない。

 

>次ページからモードの天才の軌跡を年代ごとに紹介

translation: ELIE INOUE  photo: GETTY IMAGES

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