●「楽しむために生きよう。働くことを楽しみにしよう」

－ロンドンでも指折りの富豪一家の出身であるあなたが、「イッサ・ロンドン」を保有しようと決めたのはなぜですか？
 
カミラ・アルファイド（以下カミラ）：8年前、私は「イッサ」と出会って恋に落ちたの（笑）。「これこそ私の求めていたスタイルだ」って思ったわ。ワードローブのほとんどが「イッサ」の服で溢れていたんだもの。だから、このブランドをもっと拡大するために、自分ができることがいろいろあると思ったのよ。

－英国のファッションブランドは伝統やクラフツマンシップ、国内産業に視線を戻しつつあります。そんな中、「イッサ」が米国の大手チェーンである「バナナ・リパブリック」と組むことの意義を教えてください。
 
カミラ：それはこのブランドを世界の桧舞台に上げていく必要を感じたからよ。「イッサ」が提案するタイムレスなスタイルは、多くの人に知ってもらうべきだわ。今、動き出すのにベストなタイミングだし、その経路としてアメリカから世界に大きく知られることになった「バナナ・リパブリック」を選んだことは素敵な“マリアージュ”になるに違いないし、それが（ブランドの）明るい未来につながると信じているの。

－オーナーとしてご自分が女性であることのメリットは感じられますか？
 
カミラ：もちろん。ファッションの世界を支配しているのは女性よ。支配的な立場にいると言ったほうがいいかもしれないけれど（笑）。私のモットーとして“楽しむために生きよう。働くことを楽しみにしよう”という言葉があるの。女性たちは（能力的に）それを実行しやすいと思う。私も働くことが楽しいし、大好きなのよ。だからファッションの世界では、ビジネスの分野でもアドバンテージを持っていると思うわ。

－仕事が大好きだなんて、あなたはパワーウーマンですね。
 
カミラ：そうね、そうかもしれない（笑）。