はじめまして。海外セレブゴシップを担当しているYoko.Nです。昨年からエディターとしてエルコンテンツ部の仲間入りを果たし、今回初めてOKINIを担当することとなりました！　その記念すべき第1回目に紹介したいのが、気軽に楽しめる日本画スポットです。

昨年は伊藤若冲展に6時間の行列ができたり、今年はBunkamuraザ・ミュージアムで河鍋暁斎展が開催されたりと、ちょっと来ている日本画ブーム。かくいう私も日頃、海外セレブの動向にどっぷり浸かった生活を送っている分、オフの日には「和物」に触れたい気分に。とはいえ、並ぶのが苦手で、若冲も暁斎もよくわからない……。そんな私でも気軽に楽しめる美術館を発見しました。その名も山種美術館！

渋谷と恵比寿の間にある日本画専門美術館で、今は「日本画の教科書ー東京編」という展覧会が開催されています。東京にベースを置いていた画家たちの日本画が集められている展覧会なのですが、いろいろな画家の絵が揃っているから飽きない！　「あさきゆめみし」みたいなかわいい系もあれば地味、もといワビサビ系もあり。こってりもあっさりもあるので「日本画って言ってもいろいろあるんだー」と新鮮に楽しめます。

そしてこの美術館のよさはその大きさ、というか小ささ！　展示点数は約40点。「堂々マスターピースが70点！」とかキャッチコピーのついてる大展覧会とは違う、アットホーム感。1点1点丁寧に見ても、大体1時間ちょっとです。友達に会う前にちょこっと見たり、予定の合間に寄ったりできるのもいいところ。

そしてこの美術館のもう1つの素敵ポイントはミュージアムカフェ「Cafe 椿」！　毎回展覧会に出品されている絵にインスパイアされたデザインの和菓子がいただけるのです。これは今回の「日本画の教科書ー東京編」に出品されていた荒木十畝（あらきじっぽ）の「四季花鳥」の「春」がモチーフ。

こちらはその前に開催されていた「日本画の教科書ー京都編」の富田渓仙（とみたけいせん）の「嵐山の春」。

展覧会を見てから気に入った絵の和菓子でお茶するのもいいし（東京編はこのパターン）、「かわいい！」と思った和菓子でいきなりひと休みしてから、そのモチーフになった絵をじっくり見る（京都編はこのパターン）のもまたよし。ちなみに展覧会に入らなくてもカフェだけ使うこともできます。

絵ってよく分からない……と思っていたのですが、先日この美術館が主催した、画家の山口晃氏の講演会「美術感想文」に行ったら「素敵！」「綺麗！」と超シンプルな言葉で語っていたので、それでいいんだ！　と思った次第。私も「きれい〜」「かわいい〜」「じょうず〜」（←何さまですか？）と素朴すぎる感想を撒き散らしながらゆるっと見ています。次の展覧会は「花 ＊ Flower ＊ 華 ―琳派から現代へ―」。その名の通り、四季折々の花を描いた作品を特集するそうです。お花見のシーズン、美術館に花を愛でに行くのもいいかも！　と楽しみにしています。