フランス女優へア NOW&THEN
ナチュラルでフェミニンでシック、そして自由。今も昔も私たちを惹きつけてやまない、フランス女優のヘアスタイル。海外進出した日本人アーティストの先駆者であり、70年代に渡仏して以降フランス人の髪型を定点観測してきたヘアスタイリストのMASSATO(マサト)さんが、現代と往年のフレンチビューティのヘアスタイルについて語ってくれた。
現代のビューティアイコン編 その1
アレンジ自在のナチュラルロング/シャルロット・ゲンズブール
洗いざらしかのようにナチュラルなロングヘアがトレードマークのシャルロット。日本では2014年に公開された『ニンフォマニアック』では、体当たりの演技が高い評価を得て、実力派女優としても存在感を示した。
“まるで手をかけていないように見えるダウンスタイルが似合うよね。ベースはナチュラルだけど、ときどき前髪をつくってみたり、巻いてフェミニンな雰囲気を出してみたりと、実はアレンジ上手でもあるんだ。ストリートっぽいムードなので、20代や30代の若い女性のロングヘアアレンジのお手本になると思うよ。毛先だけを巻いてみたり、毛の表面にザラっとしたテクスチャーを与えてみたりと、気分でさまざまに遊べるスタイルだね”
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MASSATO
マサト/ヘアスタイリスト。1975年に渡仏し、フランス版『エル』を始めファッション誌や女性誌で活躍。ファッションウィークでは多くのメゾンのバックステージを手掛ける。1993年、パリ7区に最初のサロンをオープン。現在はパリで2店舗、日本国内に2店舗を構え、フランスをベースに活動の幅をさらに広げている。
オフィシャルサイト http://www.massato-paris.co.jp/
日本での所属 イプシロン http://www.ipsilon-japan.com/profile/massato/index.html
photo : Gettyimages, Aflo