特集 2014/2/17(月)
世界のおやつ from Seoul/びび언니(オンニ)

韓国の伝統おやつ・ホットクがおしゃれでかわいいデザートに

ソウルの街角では、美味しそうな屋台をあちらこちらで見かけます。韓国風焼き鳥やおでんなどB級グルメものから、焼き栗やベビーカステラのような“おやつ屋台”まで様々な屋台があります。その中でも、子どもにも大人にも人気があるのが「ホットク」。特に寒い季節には、厚紙などに挟んでくれた熱々のホットクを頬ばりながら歩いている人をよく見かけます。また、ホットケーキミックスならぬ、ホットクミックスなるものがスーパーで売られているほど、韓国人にとってホットクは馴染みのあるおやつなんです!

ホットクはパンのような生地に、砂糖やナッツなどを中に入れて丸く成形したものを、油で揚げ焼きしたもの。店によっては揚げずに、丸い鉄板のようなものを上から押し当てながら焼く店もあります。モチモチとした生地と、とろ~りと溶けた砂糖がなんとも美味。

シナモン風味の砂糖が入っているのが一般的ですが、日本のおやきのように、春雨と野菜を炒めたチャプチェが入っている“おかず系”の店もあり、その日の気分でどこで買おうかと迷うのも楽しみの一つです。
 
今回紹介するのは、そんな庶民的なおやつ、ホットクをおしゃれなデザートに生まれ変わらせたカフェ「W.e(ダブリュ・イ)」です。店名のW.eは”west’n east”という意味。韓国のことを世界中の人に知ってもらいたいという思いから、1年間かけて考案したメニューは、どれも韓国の伝統的なおやつをベースに、西洋のエッセンスを加えたものばかり。無農薬で国産のモノだけを使用しており、手作りにこだわる真摯な姿勢から、ていねいな仕事ぶりが伝わってきます。
 
注文を受けてから作る「ホットクパンケーキ ミックスベリー」(8,500ウォン)は、パンケーキに見立てたホットクの二段重ね。小麦粉のほかに数種類の粉を混ぜ合わせ、2度発酵させた生地で作ったホットクは、もちもちとした食感がたまりません。中にはミックスベリーとナッツ、砂糖などが入っていて、とろりとした甘さとナッツの香ばしさに、ベリーの甘酸っぱさが加わることで、グッと味が引き締まり、絶妙なハーモニーに。添えられているフローズンベリーを一緒に食べると、イチゴ大福を初めて食べた時のような未知の味が広がります。結構ボリュームがありますが、ベリーのお陰なのか、あっという間に食べられちゃいます。

また、バニラアイスクリームときな粉がついてくるセット(12,000ウォン)は、ホットクとアイスときな粉を一緒に食べると、韓国人にとっては昔ながらのおやつの懐かしい味が思い出されて、人気があるのだとか。ホットクはミックスベリーのほかに、「カラメルリンゴとナッツ」と「バナナとピスタチオ」があります。
 
ほかにおすすめなのが、団子をフォンデュ形式でいただく「あずきフォンデュ」(14,800ウォン)。

味だけでなく食べ方も楽しめるデザートです。シンプルな団子を串にさして、フォンデュ鍋に入った温かいあずきに付けていただきます。黒ゴマ、きな粉、はちみつ、メープルシロップの4種類のディップもあり、いろんな味を楽しみながら飽きずにいくらでも食べられます。

また、生のリンゴだけで作るアップルティ(6,500ウォン)は、清々しい飲み口で、リンゴの香りに癒されます。

この店は、日本人にも人気があるソウルのファッション発信地、カロスキルから一本横の通りに入った、おしゃれで個性豊かな店舗が立ち並ぶセロスキルにあります。白と木を基調にした店内は清潔感があり、アットホームな雰囲気。散策の合間に、韓国デザートを楽しんでみてください。

  • W.e(ダブリュ・イ)
     
    ソウル市江南区新沙洞518-8
    tel. 02-3445-0919
    11:00~23:00(日曜は、12:00~22:00)
    http://www.westneast.co.kr

  • びび언니(オンニ)●編集者時代は取材のかたわら、おいしいものを求めてひたすら食べ歩き。20年ほど前から韓国に通い、現在ソウル在住。韓国料理の奥深さを探究すべく、韓国でも食べ歩き修行続行中。愛猫と日向ぼっこしながら、本を読むのがリラックスタイム。

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