ホームメイドスイーツが充実! 朝食カフェで“粉もの”を満喫
今週は雨続きのパリ。ようやく晴れ間が覗いた隙を狙って、友人と「朝食専門カフェ」でお茶してきました!
この街は確かにカフェはたーくさんあるのですが、いざ落ち着いて静かに話がしたい、という需要に応える場所って意外に限られているのです。集合場所が市内中心のオペラ界隈だったため、付近のカフェは雨宿りがてらのツーリストや久々の太陽を浴びようとテラスに陣取るパリジャンで競争率も倍増です。
どこに移動するかの作戦会議中に、友人の「クラウス行ってみない?」のひと言で、この日はパレ・ロワイヤルとシャトレの間、クリスチャン・ルブタンのブティックの斜め向かいにある朝食カフェ「クラウス」に決定。
偶然足を向けたこのカフェは、3年ほど前にパリで初めての「朝食専門カフェ」としてオープン。パリ在住歴の長いドイツ人クラウスさんがオーナーのため、クロワッサンやバゲットなどのパン類はもちろんミューズリーや各種卵、ハム料理も提供。フレンチmeetsジャーマンのいいとこ取り朝食メニューで、今や朝ご飯なのに予約推奨の人気店に。朝食は食べたことがあったものの、午後は普通のカフェに変わるんだよなー、とさほど期待もせずに足を踏み入れると!?
粉モノ好きの私を呼んでいるかのように、レモンケーキやピスタチオ&ジンジャーのショートブレッド、ガトーショコラやセサミケーキ、マドレーヌやスコーンまで自家製スイーツがずらり。開店当初から少しずつアイテムを増やして、こうしたおやつ目当ての利用客も増えているのだとか。1階は食材を販売するエピスリーとキッチン、スイーツの並ぶスペースがメインで2階がテーブル席なのですが、静かさを求めるなら2階のテーブル席が絶対におすすめ。
この日は木イチゴ入りのマドレーヌとカプチーノを頼んだのですが、ここのコーヒーは最近、東京に支店をオープンさせたパリ7区の「カフェ・クチューム」の豆を使用。少し酸味のあるコーヒーと、木イチゴのキャラクターがぴったりでした。最近おやつを控えているので、本命のフルーツタルトやレモンケーキにはトライできず……涙。
何時間でもおしゃべり出来そうな居心地の良さと、素朴ながらクオリティーの高い手作りスイーツ。近いうちに必ず再訪しそうな、お気に入りの1軒となりました。
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Claus クラウス
14,rue Jean-Jacques Rousseau 75001
tel. 33-01-423-35510
営業時間/7:30~19:00(土日、祝は、9:30~17:00)
不定休
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Mademoiselle A●女性誌の編集に携わったのち、2003年に出版社を退社、渡仏。パリをベースに食やビューティー、インテリアなど雑誌や書籍のコーディネイト&執筆を手がける。美味しいおやつとコーヒーをそばに、編み物に没頭するのが至福の時間。