特集 2014/6/16(月)
世界のおやつ from London/五月ギャンブル

ロンドンで一番美味しいカップケーキ店を発見! 「Violet」

カップケーキの老舗、ニューヨークの「マグノリア・ベーカリー」出身の私が太鼓判を押す、ロンドンNo.1カップケーキ・ショップを見つけました! それが、イーストサイドの静かな通りに佇む実力派「Violet」 。

本場アメリカから海を渡ってカップケーキ・ブームが押し寄せ、イギリス全土に雨後のたけのこの如くカップケーキ・ショップが出没しだしたのが数年前。「マグノリア・ベーカリー」の50'sアメリカン・スタイルさながらのショップばかりが氾濫する中、この「Violet」は 独自のスタイルを貫き通すこだわりのお店。ロンドンの中心地や高級住宅街に多く展開するカップケーキ店とは対照的に、ここ数年で一気におしゃれでヒップになったエリア、イースト・ロンドンのハックニーにそのショップはあります。

フード・ライター&フード・スタイリストであるオーナーのクレアさんが、毎週土曜日に開催されるローカルのストリート・マーケットで手作りのスコーンやキッシュ、カップケーキなどを販売し始めたのが8年前。「それがどんどん評判を呼んで、4年前にショップを構えることになったの」というクレアさん。何でもショップを建設中の時には、エキサイトした沢山の地元の人たちに励ましの言葉をかけられて圧倒されたそう。

Violetのケーキは、材料のほとんどがオーガニック&できるだけ合成着色料も使わない事がポリシー。3畳くらいしかないと思われる小さなキッチンから作り出される手作り感いっぱいのケーキ達は体にも環境にもやさしくて、心も体も癒される味。ちなみにカップケーキの一番人気は、チョコレート・カップケーキに塩キャラメル味のバタークリームが乗ったもの。クレアのおばあちゃんのレシピであるというレッド・ベルベット・カップケーキも美味でした。

ショップが人気店になった現在でも、毎週土曜日には原点であるブロードウェイ・マーケットのストールで出店しているというから驚き。「ロンドンの中心部とは違って、ここハックニーはコミュニティ色の強い地域。マーケットは地元の人たちとの繋がりを強める大切な場所なの」と彼女。そのせいかお店を訪れるお客さんのほとんどがスタッフと顔見知りで、中心部のお店では見られないローカル同士の温かい触れ合いが見れるのもVioletならではの魅力。

流行を追っただけではなく、芯の通ったVioletのカップケーキ。ぜひ、足を伸ばしてトライしてみてはいかがでしょうか。

  • 五月ギャンブル●Satski Gamble。ニューヨークのマグノリア・ベーカリーでケーキ・デコレーターとして修業する傍ら、ロック・バンドのメンバーとしても活動。ロンドンのレコード会社と契約後、渡英。著書に『ニューヨーク仕込みのカップケーキとデコレーション』。
    http://satskigamble.com/

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