特集 2015/8/3(月)
世界のおやつ from Bologna / Mari

エスプレッソを凌駕する日も近い?! ボローニャの「手作りジュース」大研究

イタリア人が一番よく飲むものといえば、エスプレッソなどのコーヒーを使ったドリンク。しかし、ここ最近コーヒーを凌駕するのでは? という勢いで増えているのが「Frullato(フルラート)」や「Centrifugato(チェントリフガート)」と呼ばれる野菜や果物をふんだんに使った手作りジュースです。今回はヘルシーでおいしい手作りジュースが飲めるボローニャの人気店を3店、厳選してお届けします!

最後にご紹介するのは、エジプト出身のオーナー、Tamer(タメル)さんが2013年6月にオープンした「Naama Cafè(ナアマ・カフェ)」。アラブのゆったりとした雰囲気を感じられる店で、アラブ文化に根付いたメニューが多く、ショップスタッフはみな、モロッコやパレスティナといったアラブ圏出身です。これは小さいころからアラブ文化に親しんだ人でないと本物のアラブのおもてなしを伝えることができない、というタメルさんの思いからです。
 
「ナアマ・カフェ」でぜひ挑戦してほしいのが、シナモンやカルダモン、クローブやナツメグといったスパイスや、大根やセロリ、しょうがなど香りが強い野菜を使ったジュース。バールシェフのMustafa(ムスタファ)さん曰く「スパイスには風味をプラスする効果と生薬としての役割があるので、アラブ諸国では昔から野菜ジュースにスパイスを振りかけて飲む習慣がある」のだとか。例えば、シナモンには体を温める作用や発汗・発散作用が、カルダモンには健胃作用があります。当日の体調にあわせて、スパイスが選べるのが楽しいですよね。

写真左:「チェントリフガート」 4ユーロ 写真右:冷たくて甘い「フルラート」 4.5ユーロ

「ナアマ・カフェ」でも、コールドプレス製法を採用したジュースを提供しています。素材の栄養素を、胃腸に負担をかけることなく存分に吸収できるようにとのこと。また、新鮮なフルーツと「Gelato Artigianale(ジェラート・アルティジャナーレ:職人のジェラート)」やヨーグルトをミックスした冷たくて甘いドリンク、Carcade(カルカデ:ハイビスカス)をはじめとするさまざまなハーブティなど、イタリアン・バールでは味わえないドリンクに出合えるのもうれしい限り。

写真右上:オーナーのタメルさん(中央)、バールシェフのムスタファさん(右)

小腹が減った人は、Hummus(フンムス)などのアラブ料理やバリエーション豊かなドルチェ、ナツメヤシやいちじくなどのドライフルーツにアーモンドとはちみつを垂らしたおつまみもおすすめ。スタッフやゲスト同士が自然に仲良くなれる温かい雰囲気が漂い、とても居心地がいいので長居したくなること請け合いです。
 
今回ご紹介した3店舗以外にも、ボローニャには続々と「手作りジュース」を取り扱う店が増えてきています。35℃を超えることも多々ある夏のボローニャを訪問されるなら、ぜひ新鮮な果物や野菜からたくさんの栄養を吸収して暑さを乗り切ってくださいね。

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  • Mari●大手経営コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして勤務後、2006年に渡伊。2人の男の子のマンマをしながら「フェリチターリア」の通訳者・翻訳者・個人旅行同行アシスタントとして、「食の都」ボローニャを中心にイタリアの魅力を発信中。
    http://www.felicitalia.net/

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